僕は2年半の間、自転車で世界一周をしていました。
海外旅行が大好きで、自転車世界一周以外にも、友人と一緒のバックパック旅、親を連れてのパッケージツアー旅行などをしてきました。
海外歴は合計60ヶ国以上、日数にして4年ほどになります。(※主に自転車旅で鈍足だったので、日数に対して国数は少なめ)
そんな経歴なので、海外旅行に関しての質問をよく受けます。
特に頻繁に聞かれるのは、海外旅行中のお金の管理のやり方。旅行とお金は切っても切り離せません。
海外旅行ではどのようにお金の管理をすべきなのでしょう?
結論を書くと「少額の現金と複数枚のクレジットカード」でお金の管理すべきです。
この記事では
・詳しいお金の管理のやり方
・どういったクレジットカードを持っていくべきか?
・何枚くらい持っていくべきか?
・クレジットカード保険ってどうなの?
といった質問にお答えします。
少額の現金を管理する方法
トラベルジャーナルの調査によると、2012年に日本人が海外で遭遇した現金の盗難・紛失被害総額は約152億円でした。
日本人は海外旅行中に多額の現金を持ち歩く傾向があり、被害総額が大きくなっています。
盗難や紛失のリスクがある以上、持ち歩く現金は少ない方がいいです。
まず、その海外旅行で使う現金をすべて事前に用意することをやめましょう。
現地のATMで何度かお金を下ろすという前提の考えにし、必要最低限の額(2日分~3日分+予備費)を持ち歩く現金にします。
財布にはその日に使う分だけの現金を入れ、いざというときのお金は、マネーベルトやパスポートケース(服の内側に隠しておく貴重品入れ)に入れましょう。
下に紹介する2つのような商品で、僕はマネーベルトの方を使っていました。この2つの商品はおすすめです。
【2018最新改善版】PASSFIT-mini パスポート ケース 首下げ スキミング防止 パスポート入れ パスポートカバ...
スキミング防止機能がついていることと、収納スペースが分かれているものが使いやすいです。
理由は、お金、クレジットカード、パスポートなどで入れる場所を分けておけば、手元を確認せずに出すことができるから。
ホテルの貴重品入れに預けるという手もありますが、ホテルでの盗難リスクもあるので、僕は肌身離さず持ち歩いていました。
お金の保管場所を3つ以上に分ける旅行者もいますが、僕は財布と貴重品入れの2つに分散すれば良いと思っています。
海外旅行中にクレジットカードが止まる前提で考えるべき理由
海外旅行中は少額の現金を持ち、現地のATMからクレジットカードでお金を下ろすべき、と書きました。
では、クレジットカードはどういったものを、何枚もっていくべきなのでしょう?
この結論を書いておくと、クレジットカードを入念に選ぶ必要はありません。複数枚持っていくのが正解です。
海外のATMで手持ちのクレジットカードが使えない、ということは頻繁に起きます。
また、ATMの操作を手間取ってクレジットカードを停止されるというケースや、クレジットカードの盗難・紛失、ATMにクレジットカードを飲み込まれるといったトラブルもあります。
よって、クレジットカードは複数枚持っていきましょう。
クレジットカードは何枚持っていくべきなのか?
出来る限り多くのクレジットカードを持っていくべきです。
僕は少なくとも3枚以上を推奨します。自転車世界一周をしているときは、4枚のクレジットカードを持っていました。
海外旅行ではこの1枚がオススメといった情報がありますが、数で勝負しましょう。
複数枚持っていくにあたって、選ぶことができるなら、VISA、MASTER、JCB、AMEXのカードは別で持つと良いです。機械が各ブランドに対応していないときに、違うカードで対処できます。、
経験上、JCBとAMEXは使えないときがVISA、MASTERよりやや多いです。
海外旅行で困らないために持っておくべきクレジットカード
複数枚のクレジットカードを持っていない方には、以下がおすすめのクレジットカードです。海外旅行保険がついてくるのがお得なので、クレジットカード保険の仕組みについて後述します。
カード名 | 年会費 | 解説 |
---|---|---|
楽天カード |
0円 | 無料で海外旅行保険が3ヶ月分付いてくる。(利用付帯) |
三井住友カード(クラシックA) |
1,500円 | 無料で海外旅行保険が3ヶ月分付いてくる。(自動付帯) |
空港のラウンジが使いたい方は、楽天プレミアムカードを作っておくと良いです。年会費が1万円かかるので、年間でラウンジ利用が5回を超えるならペイするかなというラインです。
クレジットカードに付く海外保険とは?
クレジットカードには海外旅行保険がついてくるものがあり、自動付帯と利用付帯の2種類に分けられます。
自動付帯 | そのクレジットカードを持っているだけで、海外旅行保険に入っていることになる |
---|---|
利用付帯 | 海外旅行に際してそのクレジットカードを利用すると、海外旅行保険に入っていることになる |
自動付帯は利用付帯より便利ですが、自動付帯のクレジットカードのほとんどは年会費がかかります。
例えばおすすめのクレジットカードで紹介した楽天カードは年会費無料ですが利用付帯、三井住友カードは年会費がかかりますが自動付帯です。
利用付帯といっても、海外旅行に際してそのクレジットカードを使うといった条件なので、それを満たせばOKです。楽天カードと三井住友カードを持っている場合の行動は以下です。
・三井住友カードを作っておく
上記の2つの条件を満たしておけば、2つの海外旅行保険に加入したことになります。
楽天カードと三井住友カードの2枚を持った方が良い理由を説明します。
海外旅行保険の基本的な6つの補償は以下です。
2.傷害治療費用
3.疾病治療費用
4.賠償責任
5.携行品損害
6.救援者費用
補償金額はカードによって異なります。
重要なのは、1はその額がもっとも大きいカードのが限度額になりますが、2~6は額が加算されることです。
つまり、2~6のの保障内容は、海外旅行保険付帯のカードを持っていれば持っているほど充実していくのです。
1.傷害死亡・後遺障害 最高2,000万円
2.傷害治療費用 200万円
3.疾病治療費用 200万円
4.賠償責任 2,000万円
5.携行品損害 20万円
6.救援者費用 200万円
1.傷害死亡・後遺障害 最高2,000万円(自動付帯300万円、利用付帯1,700万円)
2.傷害治療費用 100万円
3.疾病治療費用 100万円
4.賠償責任 2,500万円
5.携行品損害 20万円
6.救援者費用 150万円
日本から出国する航空券を楽天カードで購入し、三井住友カードを作っておくと、保険内容は以下になります。
1.傷害死亡・後遺障害 最高2,000万円
2.傷害治療費用 300万円(200+100)
3.疾病治療費用 300万円(200+100)
4.賠償責任 4,500万円 (2,000+2,500)
5.携行品損害 40万円 (20+20)
6.救援者費用 350万円 (200+150)
海外旅行保険の内容は自分で調べて決める必要がありますが、僕は2枚のクレジットカードの補償で海外に出ることが多いです。
補足しておくと、海外旅行保険に別途入った場合には、さらに補償内容が合算されます。
クレジットカードでATMからお金を下ろす手数料
両替よりも安く済むのが、ATMからクレジットカードを使って現地通貨を下ろす方法です。
海外でお金を降ろす方法は3つありますが、ざっくりまとめると下記のとおり。
ATMからの引き落とし:ATM手数料が高い。
現金を換金する:レートが悪い。現金を持ち歩くのは危ない。
つまりキャッシングがベスト。
キャッシングの限度額は、自分が旅で使う額より少し多めが良いと思います。
また、海外でのクレジットカードの決済手数料は以下です。
国際ブランド | 為替手数料 |
---|---|
Diners Club | 1.30% |
JCB | 1.60% |
VISA | 1.63% |
MASTER | 1.63% |
AMERICAN EXPRESS | 2.00% |
Diners Clubがもっとも手数料が安いのですが、使える場所が限られすぎててアウトです。
次点としてはJCBなので、JCBのカードをメインにしつつ、他のブランドのカードも念の為持っていくのが良いです。
海外でクレジットカードを使う際に注意すべきこと
クレジットカードでATMから現金を引き出すことで、持ち歩く現金の額を減らしましょう!と書いてきました。
店でクレジットカード支払いをすることも、持ち歩く現金を減らす方法の1つです。
その際に、日本円か現地通貨のどちらにするか聞かれたら、迷わず現地通貨と答えましょう。
日本円を選択するとぼったくりに合います。参考記事は以下。
・【2018最新版】 海外でクレジットカードを使う際に注意すべきこと。「日本円か現地通貨どっちにするか」と聞かれたら…
クレジットカード情報の持ち歩き方
コピーは不要です!
コピーをなくすリスクがあるので、クレジットカード番号と分かりにくい形でメモしておきましょう。
むしろパスポートのコピーが必須なので、それを忘れないようにしてください。
以上が、海外旅行中のお金の管理とおすすめクレジットカードでした。
クレジットカードを作るのには2週間程度の時間がかかるので、さくっと作っておきましょう。
記事内で紹介したおすすめのクレジットカード2選
カード名 | 年会費 | 解説 |
---|---|---|
楽天カード |
0円 | 無料で海外旅行保険が3ヶ月分付いてくる。(利用付帯) |
三井住友カード(クラシックA) |
1,500円 | 無料で海外旅行保険が3ヶ月分付いてくる。(自動付帯) |