美人セルビア人女性に結婚を迫られる

北北西に位置する首都のベオグラードに向かっていたとき、気付いたら南西への道に迷いこんでいた。完全な田舎道ですぐに気付けば良さそうなもんであったが、気持ちよく走っていて止まりたくなかったのと、標識が全然みあたらなかったため、ぐんぐん進んでしまったのだ。地図を見て場所を確認したときはまだ引き返した方が近いくらいだったが、同じ道を戻るなんて嫌だ!ということで遠回りを覚悟した。そのときに道に迷えて良かった、と思えた出会いがあった。これだから旅はやめられない。

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細い道に迷い込んだ。

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場所を尋ねたら、ビールでも飲んでく?とのお誘いが。

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誘われるがままに中に入ると豚の丸焼き~。
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むわっとした熱気に包まれていた。

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ビールから始まり、自家製ウイスキーを頂く。

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焼き立ての肝!

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親父さんがスペイン語を話せたので、南米以来のスペイン語での会話。やっぱり結構忘れていた。

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車で近くの宗教的な場所に連れていってくれた。親の了承ありで運転した左の子は12歳。ちなみに右の子は14歳。いつから運転してるのか聞いてみると3年前からという。9歳!?バイクも好きで乗りこなすようだ。彼女はいるのか聞いてみると、当然といった様子でイエス。12歳にしてフェロモンが出ていた。おそるべし。

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魚を獲るのが滅茶苦茶うまかったおっさん。ファットマンと呼ばれている。

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手づかみで捕まえてはポイポイ投げる。

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夜に新たな豚の丸焼き準備。

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どうやら明日がパーティーらしい。

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是非泊まっていけよ、というので、家の前にテントを張らせてもらった。

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昨晩下ごしらえした豚の丸焼き開始。

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こちらは彼らの仲間である近所のおっさん。

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馬、豚、牛、羊、鶏、を混在させて飼っている。こういう生活に憧れる。

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この2人は相当なのんべえだった。

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優しくしてくれたお母さん。

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昨晩に引き続き新鮮な肝。美味。

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俺の馬に乗れよ~、と酔っ払いが執拗にからんでくるので、お世話になる。お祝いの日なのか、村のどの家も豚の丸焼きをやっていた。

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チキンも追加。したたる肉汁に食欲がそそる。

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丸焼きを待っていたらお昼過ぎに。

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投げキッスサービス。

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パーティー開始!

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ホームメイドのパンが絶品。勿論焼き立ての豚は最高に美味しい。

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箸ってどうやって使うの?と興味津々の姉妹。

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食後にはお母さんの手作りケーキ。

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ある程度は甘さが控えてあって美味しい。・

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この姉妹にえらく気にいられ,
「私たちのどっちと結婚したい?」
なんて質問がくるくらいに。ずっといればいーのに、と懇願された。

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連絡してね、とメールアドレスをメモメモ。

楽しい時間を終えるのは辛いもので、結局15時くらいに出発を決めた。最後にお世話になった人たちとハグしていく。この姉妹とハグをしたとき、顔をチュッチュッとキスされギューと抱きしめられた。胸がどきどきしてしまう。顔を離すと、彼女らの目から涙が流れていた。本当にずっといてもいいかな、なんて想いが頭をよぎる。ありがとう。戻りたい場所がまた1つ増えたのだった。







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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。