持ってしまうと、今までなくても平気だったことが不思議なものがある。洗面器はその1つだった。持っていないときは洗面台で工夫して洗濯をしていたけど、洗面器に水をためて洗うと非常に楽。もう手放せないし、ないと不便で仕方がないだろう。ラオス、ベトナムでは蛇口のみで洗面台がない宿も多く、必需品であった。
ふと思ったのは、人の初めての購入動機として「便利そうだ」という要素は大きくないのではないかという疑問。「便利」というのは使った後に感じることであり、一旦それが生活に馴染んでしまうと、ないと不便ということになる。でも持っていないときにはそれは感じないし、そこまでの想像力は働かないのだ。
例えば携帯電話。今でこそ持っていないと不便で仕方がないと思うものの1つになった。その便利さは使って始めて分かるのだ。持っていない人は、家に電話があるし外には公衆電話があるから、ということになろう。便利そうだけど現状で問題ないから、という人が初めて携帯電話を買った動機は別のところにあるはず。1度持つともう手放せない。
例えばインターネット。これがないと不便で仕方がないものの1つ。海外を旅していると強力で安価な連絡手段ともなるし、むしろない時代の人達の旅が信じられないくらい。しかしこれもなきゃないで生活は出来るのだろうし、日本でも多くの年配の方が使ったことがないようだ。便利だよ、と祖父祖母に伝えても、彼らが使うとは思わない。
じゃあ今回僕がなぜ洗面器を買ったかというと、一緒に自転車で旅をした友人が持っており、それを借りて使わせてもらって極めて便利だと気づかされたから。この場合は使わせてもらった、というのが鍵で、実体験が強力な購入動機になった。
まあ、なんの話でもない話だけれど、「洗面器」は旅のおすすめグッズってこと。旅の最中に自分で洗濯をしている人は一度使ってみることを勧める。
2013年追記(帰国後) Scrubbawashbag
超絶便利という噂の洗濯袋がある。スクラバのウォッシュバッグ。
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次に旅に出るならスクラバのウォッシュバッグを使ってみようと思っている。
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