世界一周旅行をしていて感じたことなのだが、日本人ほど価格を比較して選ぶ人種はいない。
そもそも物の価格が購入前に視覚的になっている国は世界の半数に及んでおらず、値段は店員に聞かないと分からないことが多い。例えばアフリカ大陸のタンザニアやケニアで商店にコーラが並んでいるが、値段は書いておらず、いちいち聞くことになる。
コーラの同じ分量でも25円だったり30円だったり35円だったりするのだ。そのほかのものも物が陳列されているだけで、値段が書かれていないことなど普通。とりあえずレジに持っていき、よほどの不満がなければ購入するのだ。
そんな場所で育っていたら、値段を比較して買う習慣などつかない。そもそも物が買える場所すら豊富ではないのだ。アフリカ大陸の国を例に出したが、世界の多くの場所はそんな感じである。
ヨーロッパなどの先進国では値段は視覚的に表示されており、比較検討して買うことができる。しかし、欧米人の行動を見ていると、日本人ほど値段に気をとられていない。それが民族的な性格なのか、物を比較検討している機会費用の方が高いことを計算して合理的に動いているのかは知らないが、選ぶまでの時間が短いように感じた。
前置きは長くなったが、日本人は価格を調べて出来るかぎりお得だと思うものを探す性質がある。
本題:焼肉屋の話
そして最近ではラーメンの麺の量をg表示する店が増えたし、ステーキのボリューム等も示されている。スーバーの食品も分量が示されるケースが増えている。
それにも関わらず、焼肉屋は一皿あたりのg表示をしている店を見かけない。
「カルビ一皿157円!」
と書いて安さをアピールしていたりするが、何g入っているか表示されていないならば量を削っただけかもしれないじゃん。結局のところ会計までして、3000円でこの味なら満足、とか4000円にしては美味しくなかったな、とかそういう基準になる。
分かりにくい。
消費者目線で言えば、皿に載っている肉の量を書いて欲しい。それはやっぱり店側の都合でやりたくないんだろうな。
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