タイのバンコクで合流した友人と共に、ミニバンとバスと電車を巧みに使いこなして、リゾート地として評判の高いプーケットに南下してきた。のんびりモードで距離を小刻みにして動いていたら、バンコクより4日の日数がかかっていた。プーケットの中のプーケットタウンにあるバス停に着いたのは日が暮れた時間だったので、その日は歩いて行ける範囲のプーケットバックパッカーホステルに泊まることにした。
その宿で泊まると、宿に併設されているレストランで使える「無料生ビール券」が付いてきた。夕飯はそこで食べることにしオーダーをしたところで、店の客のタイ人に英語で声をかけられる。
「一緒にゲームをやろう!」
手招きされて席を移動すると、ジェンガを持っている。ジェンガとは懐かしい。ルールを確認し、僕からゲームが始まった。色が割り振られたサイコロを振り、黄色が出たので黄色のブロックを右手でそっと取り出し上に乗せる。次は右隣にいる僕の友人のターン。彼も同様にサイコロを振り、ブロックを取って上に乗せた。
、、、ガシャーン!!
早くもお終い。ジェンガをセットしてくれたタイ人がものすごく呆れた様子で崩れてテーブルから落ちたジェンガを拾う。慌てて片付けるのを手伝う我々。なんとも情けない感じだ。
こいつらとジェンガをやっても詰まらないと思ったのだろう。次にタイ人が取りだしたのはウノ。カードを見せてもらうと、カードの種類は日本と同じだった。手札を7枚ずつ配り、開始。こういった万国共通のゲームは、国毎に細かいルールが違うのが面白い。僕が普段遊ぶルールと大きく異なっていたところは、出せないカードがあったときに中央にある山から3枚のカードを引くところと、同色で同番号のカードを2枚出すと、もう一枚違うカードが出せるところだった。以前にメキシコでやったときはカードの種類そのものも幾つか違っていた。
その後にはビールを片手にビリヤードを楽しむ。レベルが近かったこともあり、何戦か楽しんだ。
店にある黒板に何かメッセージを書いてくれと店のオーナーに頼まれたので快諾すると、何も書かれていない黒板がある。どこに書けば良いか尋ねると、どこにでも、と。僕が始めて筆を入れる旅人とは光栄だ。
椅子の上に立って思うがままに書いてみると、すごい斜めっていた。書き直したい気分になったが、それもまた御愛嬌か。良い宿だったし、良いレストランだったので、素直におすすめのメッセージを書いておいた。素敵な時間をありがとう。
コメントを残す