よくよく考えてみると、文章の作り方は学校で習っていない(ような気がする)。起承転結という文章の構成については聞き覚えがあるけれど、言葉はどのように並べるべきかといった一文の分かりやすさについて学んだ記憶がない。僕が覚えていないだけだろうか。
逆に文章を読むための方法は、試験に出てくる「それの指すものを答えなさい」といった問題を解くことで習得した。学校の授業では、文章を作るよりも文章を理解することに重視していたように思う。長文を書いたのは読書感想文くらいである。
ブログを書き続けて4年目。今更ながら文章を書くことについての本を数冊読んでみた。すると、分かりやすい文章を書くのは技術である、ということが書いてある。てにをはの使い方から始まり、修飾語を書く順番などが示されていた。目から鱗。
ブログを書くときは気分よくキーボードをたたいて文章を作る。しかし読み返してみると意味が分かりにくいときがあり、その場合は言葉を並べかえて調整する。本に書いてある技術を知っていれば、その回数は著しく減っただろう。
うだうだ書いたけれど、文章力を向上させたい人におすすめの3冊がある。
シンプルに書く! 伝わる文章術
シンプルに書く! 伝わる文章術
基本になる一冊。この本に書いてあることを意識するだけで、文章がぐっとわかりやすくなるはず。簡潔に書くべし、という内容。
目次
第1章 文を分ければシンプルになる
第2章 言葉を削るとより多く伝わる
第3章 無用な飾りを取り去る
第4章 的確に書く
第5章 分かりやすく書く
第6章 長文をシンプルに構成する
第7章 共感が得られるように書く
第8章 視覚的な効果を考える
日本語の作文技術
日本語の作文技術
「シンプルに書く!」よりももう一歩踏み込んだ内容になっている。修飾語の順序について踏み込んでおり、長文の構成を追求している。
「シンプルに書く」では文章を分けて簡潔にすることが書いてあり、「日本語の作文技術」では長文を分かりやすくする方法が書いてある。
目次
第1章 なぜ作文の「技術」か
第2章 修飾する側とされる側
第3章 修飾の順序
第4章 句読点のうちかた
第5章 漢字とカナの心理
第6章 助詞の使い方
第7章 段落
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
ダイヤモンド社
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「考える技術・書く技術」は文章力というより論理構築についての本。難解なため読みすすめるのに疲れるが、充実の内容。何度か読み直したけれど、使いこなすには至らない。精進あるのみ。
目次
第1部 書く技術
・なぜピラミッド構造なのか?
・ピラミッドの内部構造はどうなっているのか?
・ピラミッド構造はどうやって作るのか?
・導入部はどう構成すればよいか
・演繹法と帰納法はどう違うのか?
第2部 考える技術
・ロジックの順序に従う
・グループ内の考えを要約する
第3部 問題解決の技術
・問題を定義する
・問題分析を構造化する
第4部 表現の技術
・文書構成にピラミッドを反映させる
・文章表現にピラミッドを反映させる
・追補A 構造なき状況下での問題解決
・追補B 本書で述べた重要ポイントの一覧
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