東京へ引っ越したのは2003年のことだ。田舎ものの僕は、油そばを知らなかった。ぶぶかという油そば屋が有名であることを知るまえに、麺珍亭という店に連れていかれた。
初めて食べたとき、ふつうに美味いな、って思った。感動するくらい美味しい、なんてことはなかった。油そばの真髄に気付いたのはそれから。なぜだか無性に食べたくなるときがあるのだ。中毒性がやばく、ついつい「あ~、麺珍いきて~」という言葉を発することになる。それは今でも続いている。
一時期は週2日のペースで通っており、どのバイトが茹でる麺が上出来なのかを知っていた。今は東京に住んでいないので食べる機会はあまりないが、先日ひさしぶりに足を運んだのだ。相変わらず美味かった。
当時油そばにはまった僕は、生活範囲にある油そばの店にはすべて入った。麺珍亭の師匠の店といわれる珍珍亭にも行ってみた。そのほかに少なくとも30件は巡っただろう(とは言っても30件だけどね)。だが、麺珍亭を超える油そばには出会わなかった。故に、世界一の油そばなのだ。
早稲田駅と江戸川橋駅の間にある麺珍亭のアクセスは良くない。どちらの駅からも徒歩5分くらいはかかる。だが、それでも行く価値はある。
「東京麺珍亭本舗」
東京都新宿区早稲田鶴巻町565
(地下鉄有楽町線江戸川橋駅、1-B出口をでて首都高早稲田出口方面へ進んで交差点のそば徒歩5分。 )
Tel:03-5287-7467
営業時間:11:30~翌3:00(月~土) 11:30~24:00(日・祝)
休日:機嫌の悪い日
カウンター 10席
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