世の中にはまったく知られていない面白い遊びがある。
それがカヌーツーリングで、カヌーにキャンプ用品を積み、川辺でキャンプ生活をしながら川を下っていく遊び。
ゆるキャンが流行っていたり、登山が人気なことを考えると、カヌーツーリング人口が皆無なのは不思議なレベル。
とはいえ、誰もやらないから知られることもなく、広まる可能性は皆無である。
僕は大学時代に北海道から九州の川を転々と下り、卒業旅行ではニュージーランドにカヌーを持って行くほどハマっていた。
その後もカナダやネパールなどでカヌーツーリングをし、今は年1の頻度で楽しんでいる。
和歌山県日置川カヌー
学生時代の仲間から、類い稀なる美しい川だと聞いていたのが和歌山県の日置川。
和歌山県の南西部の海に流れ込む、魚影の濃い川である。
夏の賑わいが過ぎた頃、愛知県から夜通し車を走らせて、まだ見ぬ美しい川を目指した。
数日前に台風が来ていた影響を危惧していたが、辿りつくと、一目で分かるレベルで水が濁っていた。
悲しみを抱えて出航。
どんよりとした雲が空に広がり、日置川の清流も、夏の開放感も味わえないままに川を下っていく。
3日目には時折太陽の光が差し込み、うだるような暑さとなった。
「嗚呼、これが夏だ。これがカヌー旅だ。」
と感じながら、曇りの有り難味を確認する。
なんだかんだ、カヌーを漕いで、景色が移ろうのが楽しい。人工物が多く目に入りこまない川は、貴重だ。
豪華なキャンプ飯
学生時代と大きく変わったところは、キャンプの飯が異常に豪華になったこと。
今回の日置川は残念な状態だったため、キャンプ飯こそが喜びだった。
山陰の方で魚突きをしてきた先輩がいたので、石鯛とヒラマサが食卓に並ぶ。
川なのに、海の魚が並ぶキャンプとか、最高すぎるでしょ!
その先輩が見つけた、「水中で石鯛の脂度を見極める男」というブログ記事がある。
この石鯛の見分け方に習って、美味しい石鯛を突いてきてくれた。
そして脂の乗った石鯛、めちゃくちゃ美味しいんだが!!!
そこらへんの石鯛とはレベルが違う。間違いなく、人生で食べた石鯛の中で一番ウマイ!!!
僕がやっているインテリ理屈ラジオでも、この話をしたので良かったらどうぞ。
「おいしいイシダイの見分け方」みたいなノウハウ、確実に人生で一回も使わないけど、いいよね。
来年はどこの川に行こうかな。
ちゃお!
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