どーも。未来社会を妄想する会代表の先読み侍「タカ(@viatortaka)」です。
2018年になり、「仮想通貨バブルのビッグウェーブに乗ることにした」という記事を書いた。
SNSで割と多くの反響があり、おすすめ本をみなが教えてくれた。おすすめされた回数がもっとも多かった本が、メタップス創業者の佐藤航陽(さとうかつあき)さんが書いた「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」である。
売り上げランキング: 16
著者の佐藤さんは、フォーブス誌の「日本を救う起業家ベスト10」や30歳未満のアジアを代表する30人「30 under 30 Asia」に選出されている。そんなキーマンが示す情報は、未来の社会を考える材料として最高級のものである。
当記事ではその中の価値主義について触れたい。
価値主義とは?
佐藤さんは資本主義は価値主義に移行していくと説く。その理由は資本主義が考える価値あるものと、世の中の人の考える価値あるものの間に大きな溝ができてきており、それが現代人にとっての違和感に繋がっているから。
資本主義にとってお金は強力すぎるツールで、もともとは価値の交換のために使っていたのお金。しかし、お金がお金を生み出すという特性が肥大化し、世の中の人が感じる価値とは関係ないところでお金が増えるようになった。
そして今起きていることは、お金が価値を媒介する唯一の手段であったという「独占」が終わりつつあるという状況。価値を保存・交換・測定する手段は、私たちがいつも使っているお金である必要がなくなってきている。
その独占が終わったとき、お金は1つの手段でしかなくなる。その社会においては価値を最大化しておけば、色々な手法と好きなタイミングで他の価値を交換することができる。
お金が価値を交換する唯一の手段だったのが資本主義ではお金を最大化する戦略を誰もが採用するが、お金が価値を交換する一手段となる価値主義では、価値を最大化する戦略がもっとも自由となる。
その考え方は面白く、評価経済やシェアリングエコノミー、そして今バブルになっている仮想通貨もこの流れの1つだと考えるとしっくりくる。
なぜ僕が面白いと言われるのか?
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読み、特に価値主義のあたりの考え方に触れ、なぜ自分が面白いと言われることがあるのかをやっと理解した。
自転車世界一周をしたり、田舎暮らしを始めたり、アースバックハウスと呼ばれる土嚢の家を作ったりと、世の中的に変わったことをしているから面白いと言われてきたのかと思っていた。しかしそうではない。
資本主義から価値主義への移行期において、面白いことをしているという価値、やりたいことをやっているという価値、お金を最大化する戦略をとっていない価値、というより価値観に面白さを持ってもらっているのだと。
価値主義に移行するということは、お金が価値を媒介する一手段になる。それはお金の価値が下がることに他ならない。仮想通貨というものに多くのお金が流れていることも、相対的に考えればお金の価値が下がっているのだ。
この先にベーシックインカムのような仕組みが進んでいく未来があるのならば、お金の価値はより下がっていくだろう。そのときに求められるのは「お金を最大化すること以外のやりたいこと」である。
身の周りにいる多くの友人の「やりたいことがない」現象は、逆にとらえれば「やりたいことがある」という事象が価値のあることであり、それを持っている人や提供できる人はそれだけで価値があることになる。
そういった側面を自分が少なからず体現していたことが、面白いと言ってもらえる理由なのだと分かった。面白いことをやっているから、ではなかったんだな。。。
価値の共有をしていく場所「タカハウス」
2017年に自分が住んでいる古民家の宿泊許可を取り、タカハウスとした。
ここで面白い場所づくりをしていきたいなと考えていたが、「価値の共有」こそを本質的なコンセプトに据えるべきなのではと思った。価値主義においてもお金は重要なポジションを占めるが、お金以外の価値の交換方法はたくさんある。
そこをもう少し勉強し、考え、タカハウスもそれに即した場所になるようにしたら面白そうと思った次第。
せっかく自分の場所を作ったし、うまく活かしていきたいな。
改めて「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」おすすめです。
売り上げランキング: 16
ちゃお!
コメントを残す