学生時代の思い出がまた1つ消える。キッチンエルムが僕にもたらしてくれたもの。【エルム閉店】

どーも。エルムを愛おしむ会代表のカルボ侍タカ(@viatortaka)です。

1つ、また1つと学生時代の思い出が消えてゆく。

忘れもしない2003年の4月、僕はエルムにいた。目の前にはバンダナを巻いた先輩がおり、その人は目を細めて笑いながら言う。

「奢ってやるから残さず食え!!!」

ピラフミート、通称ピラミというメニューがあった。ピラフとミートソーススパゲッティが半分半分に皿に乗っている、昨今の炭水化物を避ける世の中では大層避けられそうな組み合わせ。550円という価格で、100円で大盛りにすることができる。そうすると量が倍になるのだ。

これがなかなかのボリュームで、死に物狂いで食べた。よく分からないが、食べた。きっとこれは大学における儀式のようなものなのだろう。田舎から上京してきた僕はそう捉えた。

僕が入った自然人倶楽部というアウトドアサークルの行きつけの店はエルムだった。エルムノートという自然人倶楽部専用のノートがエルムにおいてあり、エルムに行くとそのノートに書き込んだ。あの人毎日来てるじゃないかとか、授業サボって来ていたのかといった情報から、次の旅の計画、そしてくだらない雑談までいろいろ書かれていた。

ラウンジでのやり取りとはまた別のコミュニケーションが面白かった。

エルムの掟

エルムの名物と言えばカルボナーラだろう。通称カルボで、クリームソースのない独特の有様は塩焼きそばと呼ばれていた。

学生時代の思い出がまた1つ消える。キッチンエルムが僕にもたらしてくれたもの。【エルム閉店】 (2) 学生時代の思い出がまた1つ消える。キッチンエルムが僕にもたらしてくれたもの。【エルム閉店】 (3)

まったく知らない友人を連れていくと、こんなのはカルボナーラじゃない!と怒られたものだが、1つの斬新なメニューであり、美味しかった。450円という価格も学生には有り難く、100円足して大盛りにすると2倍くらいになるのだから食べざかりにはもってこい。

昼時のエルムにグループで行った場合、それぞれが違うメニューを注文すると親父に怒られる。こっちは1人でやってるんだから、別々のもの頼まないでくれ!と真顔で言われるのだ。また、オムライスも手間がかかるようで、混んでいるときにオムライス頼むんじゃないよ、と言われたこともある。

個人的にはオムライスも気に入っていたので、1人で行くときはオムライス、グループで行くときはカルボ、先輩に無理やり食べされられるピラミといった具合だった。ときどきナポリタンも頼む。

大学卒業後もたまに行っていたのだが、思い出深いのは祝日に行ったときのこと。エルムでスーツを着た4つ上の先輩と出くわした。その先輩は今から結婚式に行くという。結婚式前にエルムに食べに来ていたのだ。物好きもいるものだと感心したが、休日にエルムに出向いている僕も大して変わらなかった。

エルム閉店のニュースがヤフトピに載る

Yahoo!トピックス、通称ヤフトピはネット界のゴールと言われている。ここに掲載されることをどのニュースサイトも目指す。エルム閉店のニュースはヤフトピで取り上げられた。

大学時代の思い出のつけ麺屋である「べんてん」が閉店したとき、僕は東京まで見に行った。

高田馬場「べんてん」が閉店するので、行列具合と待ち時間を確認しに行ってみた!

エルムも見に行ってやろうかと思ったがスケジュールが合わず。代わりに行った後輩の写真が以下。

学生時代の思い出がまた1つ消える。キッチンエルムが僕にもたらしてくれたもの。【エルム閉店】 (1)

行列が半端ない。

愛される店の最後は恐ろしいことになる。学生時代に足しげく通った店が、1つ、また1つと閉店していく。

ぶつぶつぶつぶつ言いながら調理に励む親父を見てニヤニヤしながらエルムノートにしょーもないことを書き込んだのは忘れられない思い出である。その1コマは未だに鮮明に思い出すことができるし、何気ない日常こそが学生時代を鮮やかに彩った。

今は愛知に住んでいるので閉店のニュースを聞いたから行く!ということが簡単にできない。だからこそ東京に行ったタイミングでかつて常連だった店に行く。元気にやっているかと顔を出す。

エルムに世界一周帰国してから行っておいて良かった。そうしていなければ、こんな想いを吐き出せない。僕も行かねば!とやきもきしているだろう。

親父さん、本当におつかれさまでした。何度お世話になったか分かりません。

エルムは2016年2月20日本日閉店となる。

ちゃお!

学生時代の思い出がまた1つ消える。キッチンエルムが僕にもたらしてくれたもの。【エルム閉店】 (4)

追記 閉店の延長

閉店は2月25日まで延長するようだ。閉店詐欺という新しいジャンル。

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