どーも。カヌーツーリングを普及したい会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
「この川、カヌーで下ったなぁ・・・」
四国を走るJR土讃線は吉野川沿いを走る。美しい吉野川を辿るならもってこいの路線である。電車の窓から覗く吉野川は、無邪気だった過去の思い出をよみがえらせた。
日本の最後の砦となる吉野川
大学生時代、カヌーツーリングにはまっていた。カヌーに荷物を積み込み、川辺でキャンプを重ねながら川を下る。移動していくというのがミソで、変化のある毎日が楽しくて仕方なかった。2003年からハマり始めたカヌー経歴は以下。
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2003年
8月奈良吉野川・・・4日
8月山口錦川・・・4日
8月熊本川辺川・球磨川・・・5日
2004年
6月新潟魚野川・・・4日
7月長野万水川・犀川・・・3日
2005年
6月新潟魚野川・・・4日
7月長野万水川・犀川・・・3日
7月北海道釧路川・・・5日
8月静岡大井川・・・5日
8月岐阜長良川・・・8日
8月長野万水川・・・1日
9月茨城那珂川・・・3日
2006年
8月岐阜長良川・・・4日
2007年
7月埼玉荒川・・・2日
8月高知仁淀川・・・5日
9月高知四万十川・・・8日
11月徳島吉野川・・・6日
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関ちゃんという川のパートナーがいる。日本でくだってみたい川を攻め続けていき、国内では四国の吉野川が最後の砦だという話になった。国内屈指の激流で、海外カヌーをやる前に下っておきたい関門であった。その吉野川に挑戦したのは2007年11月のことだった。
僕らはダッキーと呼ばれる空気を入れるゴムカヌーを主に使う。積載量が多いのがポイントで、数日間の旅をする荷物を積めるカヌーでなければならない。そのダッキーを持って夜行バスで四国へ向かった。
吉野川は美しかった。その上で激流というカヌー魂をくすぶってくる川で、目標としてきた川に相応しい様相だった。
「この付近の川の流れは異常です。水泳は危険です。」と書かれた看板。異常だと・・・
我々は吉野川を下り始めたのだが、季節がいかんともしがたかった。2人の都合として許されたスケジュールは11月。もう、冬の兆しを見せていた。カヌーの最中に5度を下回った最低気温を見れば、それは冬と言っても差し支えがなかった。
カヌーがひっくり返ることを「沈(ちん)」と言う。激しい川の流れに抗ってはいたものの、僕らは沈を繰り返した。水温は低く、身体はみるみる青ざめていった。すると余計に身体の動きが悪くなる悪循環が起こる。そうやって下っていった結論は、低体温症がやばいという事実だった。
吉野川の中でも大歩危・小歩危という難所がある。大歩危で寒すぎて震えた僕らは、小歩危に挑戦できなかった。技術的な問題ではない。寒さが問題だった。
日本一の難所であると言われている小歩危を下ることはできなかったが、国内最高峰と呼ばれる激流を下ることができて、僕らは自信をつけた。そうして海外の川を下ってやろう、僕らにはその資格があると認識したのだった。
そうしてニュージーランド、カナダ、ネパールの川へ足を伸ばした。
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2008年
2月ニュージーランドランギタイキ川・・・3日
2月ニューシーランドモハカ川・・・3日
2009年
7月群馬利根川・・・4日
2010年
8月カナダユーコン川・・・18日
2011年
3月ネパールボテコシ川・・・2日
2012年
8月長野万水川・犀川・・・1日
2013年
7月静岡気田川・・・2日
2014年
5月長野天竜川・・・3日
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カヌーツーリングは本当に面白い。日本でやっている人にはほぼ会ったことがないが、これほどまでに面白い遊びが放置されているのは許しがたい。カヌー旅を広めることは自分の人生の責務なのではないかと思うほどなので、ライフワークとして取り組みたいことの1つ。
どこかのタイミングで仕掛けていきたい。
ちゃお!
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