どーも。面白いバックパック旅行を追求する会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
昔のことを書いてみようかと思う。ときは9年ほど遡り、2006年10月の話。
僕は人生で始めてのバックパック旅行の行き先として、ペルーとブラジルを選んだ。親友が一番行きたい場所がペルーのマチュピチュで、僕が一番行きたい場所がブラジルのアマゾンだったから。
アマゾン川の中腹にあるマナウスという都市へ到着した。アマゾン川沿いまでいくと期待通りの熱帯雨林があり、想像以上に大きな川があった。アマゾンという人生の夢であった場所に立ち、少なからず感動を覚えていた。
マナウスではリオネグロ川とソリモンエス川という2つの川が合流している。泥で黄色味を帯びたソリモンエス川と暗褐色のネグロ川の合流は2つの川の特性が違いすぎてすぐには混ざらない。船で連れられた先では水が混ざらない不思議な現象が起こっていた。
ネグロ川は28°Cで毎時約2kmで流れており、ソリモンエス川は22°Cで毎時4~6kmで流れている。すぐには混ざらず、6kmほど2つの色に分かれたままなのだ。アマゾンすげえっ!!!、とは当時の僕の感想である。
アマゾンには1週間ほど滞在し、日系三世の日本語が話せる個人ガイドをお願いした。その方がトレッキングするか?とかピラニア釣りするか?とかいろいろな提案をしてくれて、様々なアクティビティを楽しんだ。そのうちの1つが「ワニ狩りするか?」だった。
ワニ狩り!?!?!?!?
ワニ狩っちゃうの?狩れるもんなの??
よく分からないまま行きます!と答え、では夜に集合だと伝えられた。そして夜にガイドさん、船頭さん、もう1人のお客、そして僕と友人の5名でボートに乗った。
夜のアマゾン川は真っ暗であった。そこにボートのエンジン音が空気を割いていく。
アマゾン川の本流は1kmを超える川幅があるため支流へ入る。支流だとようやく川っぽい感じなのだ。
ボートのライトで川辺を照らすと、たまに2つの光がある。それがワニを示しており、ワニの目は光を反射するから所在が分かるのだ。ワニを見つけるとボートは川辺に近寄っていく。するとワニはそれに反応して川の中へ逃げていった。
まばゆいライトで照らされ、けたたましいエンジン音を鳴らしながら巨大な物体(ボート)が近づいてくれば、ワニだって逃げる。当然のことだった。
(一体どうするんだろう・・・)
何度か川辺のワニに近づくことを繰り返すうちに、逃げないワニがいた。ボートが近づいても動かない。すると船頭さんがボートの先端へ行き、ボートの上から「ぬーん!!!!」と叫んで腕を伸ばした。
(えっ!?どういうこと???)
船頭さんが引き上げた手にはワニがいた。90cmほどのクロコダイルの子供のワニで、そいつは尾を左右に振りながら暴れていた。
ガイドさんに手渡されたワニは両手でぐっと捕まえられた。そしてガイドさんによるワニの生態の説明が始まった。
「ほれ、持ってみろ!」
とワニを手渡される。ビクンビクンと動くのが恐ろしかった。
ガイドさんは言った。これはエコツアーだから。
最後はワニを逃がしてあげてワニ狩りツアーが終わった。
なんとも痛快なツアーで、今でも鮮明に覚えている。
もう9年前になるのか。そろそろまたブラジルへ行きたい。
ちゃお!
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ブラジル移民の小説「ワイルド・ソウル」が死ぬほど面白いので是非読んで欲しい。
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