”自転車世界一周旅”と”田舎暮らし”で身につく「生きる力」の違い

どーも。旅を終えて田舎暮らしする会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。

2009年から2012年に自転車で世界一周をしていた。「生きる力」がついたような気がした。

2014年から田舎暮らしを始めた。「生きる力」がついてきているような気がしている。

しかしこの2つの「生きる力」の中身は違う。

自転車世界一周で身についた生きる力

自転車世界一周で身についた生きる力は「どこでも生きられる力」、略して「どこ生き力」である。どこ生き力は言葉の通り世界中のどこでも生きていけることを指す。サハラ砂漠のような乾燥した寒暖差の激しいところ、チベットのような空気の薄い高所、赤道付近のタンザニアのようなくそ暑い道。そういったところでも生命を絶えさせない技術を学んできた。

また危険察知能力も「どこ生き力」の1つである。どこへ行っても、というのは治安が良い場所も悪い場所もある。出来る限り悪い方には近づかないようにするのだが、その情報を得ることも力。己の力量ならどこまでを安全に行けるのか、その見極めは経験値から判断する。

トラブル予知能力とトラブル対応力も「どこ生き力」と言える。旅をしていればトラブルはつきもの。ましてや自転車の場合は自分で解決しなければならないことが多い。人を頼れる場所にいる可能性は低いからだ。どういったトラブルが起こりえるか、それにどのように対処するか。繰り返していくうちに想定していなかったトラブルへの対処力もあがる。

自転車世界一周で身についた生きる力は、場所を問わず生きていける、危険を察知できる、トラブルを予知回避対応するといったあたりのことを指す。総じて不測の事態に強い力。それに対して田舎暮らしで身につく生きる力とは?

田舎暮らしで身につく生きる力

田舎暮らしで身につく生きる力は「生活全般の自分でできる範囲が増えていき、お金を払わずして自力で解決する力」、略して「生活解決力」である。生活解決力が高い人は今住んでいる愛知県新城市の作手地区にはたくさんいる。

レベルが高い人だと木材を運ぶのがしんどいからトロッコを作った、物置きが欲しいから小屋を作った、車が壊れたから直した、そういうやつ。ほんと大なり小なりあって、僕くらいレベルが低いと車のタイヤを交換できるようになった、草刈り機が使えるようになった、溶接ができるようになった、少しずつ生活解決力を向上している。

また消費ではなく生産をすることも「生活解決力」に含まれる。昔は野菜は買うものだったが、今は野菜は育てるものに変わった。肉も買うものだったが、獲って解体できるようになった。燻製を作る、梅酒を作る、渋柿を作る、といったことも生きる力と言えよう。

生活においてのトラブルに対処するのも「生活解決力」である。どこ生き力のトラブルは自分の行動から発生するが、生活解決力のトラブルは日々の生活を営んでいると起こる。水道管が凍って水が出ないどうしよう、ねずみに家のものが食べられるどうしよう、といった類のもの。1つ1つ対処法を覚えて予防するようになる。

田舎暮らしで身についた生きる力は、生活に便利なものを自分で作りだす、買っていたものを土地からの恵みとして手に入れる、生活全般のトラブルを解決予防するといったことを指す。生活全般に関して自分でできることが増えることなのだ。

両方とも「生きる力」と伝えることが分かりやすいため、「自転車世界一周で生きる力が身についた」「田舎暮らしを始めて生きる力が身についた」と言葉にするけれど、中身は結構違うという話。

ちゃお!







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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。