どーも。地域創成について考える会代表の田舎侍タカ(@viatortaka)です。
ツイッターで流れゆくつぶやきの中に15000リツイートされている投稿があった。過疎解消のために地域に若者を呼んだときに何をしてほしいか、という問い。
「過疎解消のため地域に若者を呼んだら、何をして欲しいですか?」
「見回り、地域介護、雪かき、消防団への参加」
「それらを全て諦めて下さい」
「なんで!?」
「では逆に、若者に何を与えられますか?」
「豊かな自然と暖かい人間関係」
「もしそれで若者を呼べるなら、過疎は起こりません」
— ANA (@KNPITNG) 2015, 10月 22
では逆に若者に何を与えられるのかを考えなくてはならない。僕が今住む愛知県新城市(しんしろし)だったら何を与えられるのだろうか?
「若者達もそれぞれの望みがあって移住先を決めます。呼ぼうとするなら、メリットを相手に与え、要求を小さくしなければなりません」
「なんて傲慢なんだ!それなら若者なんて呼ばなくて良い!」
「その通り。我慢して若者を呼ぶか、呼ばずにこのまま過疎になるか、まずはその議論が必要なのです」
— ANA (@KNPITNG) 2015, 10月 22
若者にメリットを与えてデメリットを少なくする。それなら若者を呼ばなくていいというなら、我慢して若者を呼ぶのか、このまま過疎になるのか、その議論が必要なのだ。
なんとも痛快なメッセージである。だからこそ15000ものリツイートがなされたのだろう。田舎で過ごしたいという都市の貴重な若者を大切にする地域が、これから過疎解消されていく地域となる。
地方にもともと住んでいる人は気付かないが、都市部の若者が縁もゆかりもない地方に移住するというハードルはかなり高い。仕事という大きな問題に直面し、多くは高額とはいえない収入の中で暮らしていくことになる。
もともとその地に住んでいた人は家があり土地があり培ってきた人間関係がある。収入+@としてそれらの見えにくい資源が足されているのという事実があるのだが、移住してきた人にはそれがない。その部分はかなり大きいのだが、もともとその地域に住んでいる人には見えにくいのが移住者の辛さ。
上記のツイートだと、Q:「過疎解消のため地域に若者を呼んだら、何をして欲しいですか?」、A:「見回り、地域介護、雪かき、消防団への参加」とあるが、新たな生活基盤を確立させるのに四苦八苦しているなかでの調整は大変なのである。
地域のイベントが不必要かと言われるとそうではない。それらに参加して人間関係を作っていく中で地域の人に助けてもらえるようになるというプロセスがあるのだが、その序盤のハードルが大きい。むしろよく分からない若者が来た段階で地域の人がいろいろ手助けしてあげるくらいでないと移住者が定住していく地域にはならないだろう。
しかしそこまでするのか?したいのか?
我慢して若者を呼ぶか、呼ばずにこのまま過疎になるか。まずはその議論から始めなくてはならない。
稼ぐという視点
「稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則」という本を読んだ。
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そこでは著者の木下斉さんが早稲田の商店街でまちづくりをやっているときの話を軸に、地域おこしについてまとめられている。補助金が入ることで人間関係や仕組みがすべて壊れていくプロセスが描かれている。
結局のところは地域だって稼げるようになっていかなくては未来がないし、移住してきた若者も稼げないと定住できない。補助金から脱却して「稼ぐ」という思考を地域全体で持つ必要がある。
まちおこしに興味がある人は一読をおすすめする。
過疎化していく地域に必要な2つのこと
タイトルの過疎化していく地域に必要な2つのこと。
・呼ぼうとしている若者にメリットを与えて要求を小さくする
・稼ぐ地域になる
これを実現する地域が生き残る場所となる。
ちゃお!
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