「姑息」の意味を完全に取り違えていてびっくり!

たまたま姑息の意味を調べた。「語源由来辞典」である。

姑息の意味

姑息の「姑」は「しばらく」、「息」は「休息」の意味。
「しばらくの間、息をついて休む」ところから、姑息は「その場しのぎ」の意味となった。
姑息が「卑怯」や「ケチ」の意味で用いられる事も多いが、そのような意味はなく誤用である。
「卑怯」や「ケチ」の意味で用いられるのは、「姑息な手段(その場しのぎの手段)でごまかそうとする」など、良くない場面で多く用いられる言葉であることや、「小癪」と音が似ていてることから、その混同によるものと考えられる。

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面白いなあ、と思ってもうちょっとググってみると、「日本文化と日本語を味わう辞典」が見つかった。

姑息を味わう辞典

姑息(こそく)とは、一時の間に合わせ、その場しのぎという意味で、「姑息な手段をとる」などと用いる。ところがほとんどの日本人は「姑息な手段」を「卑怯な手段」とか「ズルいやり方」という意味に誤解していて、話す方も聞く方も誤った認識で合致しているから、「姑息なヤツだね」「ほんとうに姑息なヤツだ」(本来の意味なら人を表す「ヤツ」に「姑息な」という形容詞が付くことはない)などと応答して、会話になんの齟齬も来さないという無法状態になっている。

おそらく「こそく」という言葉の響きが、「こそこそ」とか「こせこせ」とか「小癪(憎らしい)」といった言葉の響きと似ているところから生まれた誤解ではないかと思われる。

 それでは「姑息」という漢字の成り立ちはどうかと辞書を調べると、たいがいの辞書に『「姑」は「しばらくの間」という意味、「息」は「休む」という意味なので、「姑息」で「一時の間に合わせ」という意味になる』と書かれているが、「しばらくの間」と「休む」でなんで「一時の間に合わせ」になるのかどうにも理解できない。

また漢和辞典を見ると、「姑息」で本来の漢字どおり「女と子ども」の意味として使う場合もあったらしい。さらに現代中国語では「姑息」は、「その場しのぎ」という意味の他に、「甘やかして育てる」とか「寛大な措置をとる」といった意味もあるそうで(これもなんでそういう意味になるのかよくわからない「姑(しゅうとめ)」と「息(むすこ)」だから?)、こんなんだったら「姑息な手段」を「ズルいやり方」という意味で使ったってどこからもおとがめがこないだろうし、どうってことないじゃないかという気にもさせられる混乱ぶりである。(JPZB)

最後にgoo辞典の記載を紹介する。

goo辞典の姑息

[名・形動]《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。「―な手段をとる」「因循―」

[補説]近年、「その場だけの間に合わせ」であることから、「ひきょうなさま、正々堂々と取り組まないさま」の意で用いられることがある。

文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、「姑息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で使う人が15.0パーセント、「ひきょうな」の意味で使う人が70.9パーセントという結果が出ている。

「姑息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で使う人が15.0パーセントもいるの!?

ということに驚いた次第である。無知って怖い。

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