伝統工芸品として指定されている仏壇の産地は日本全国で15しかない。今回、工場を見学させてもらった三河仏壇組合はその1つである。
伝統的工芸品の要件は以下のようになっている。
1 主として日常生活に使われるもの
2 殆ど手作業で製造されたもの
3 伝統的な技術や技法によって製造されたもの
4 伝統的に使用されてきた原材料を使っているもの
5 一定の地域に生産者が集まっていること
上記の条件を満たし、伝統的工芸品産業審議会がそれを認めたときに、経済産業大臣からに伝統的工芸品に指定される。
三河仏壇振興協同組合の中でも、伝統的工芸品、組合保証品、組合推奨品とランクわけされている。
仏壇を作るまでの8つの工程
今回、愛知県新城市の三河仏壇組合に所属する塗師「斉藤正善」さんにインタビューをした。正善さんは21歳で仏壇業界に飛び込み、職人歴45年の匠である。
三河仏壇が作られるまでには8つの工程がある。それぞれが専門職であり、8つの職人の手を経て仏壇が完成するのだ。
1 木地師 仏壇の外郭本体を作る
2 宮殿師 仏像・仏画を安置する須弥壇・屋根・桝組を作る
3 彫刻師 仏界のさまざまな絵模様を木彫する
4 金物師 仏壇に取付ける錺金具を作る
5 塗師 木地部分に漆塗りをする
6 蒔絵師 漆塗りされた部分の必要な個所に絵模様を描く
7 箔押師 漆塗りされた個所に金箔を貼り付ける
8 組立師 錺金具を取付け各部分を検査し一本の仏壇に組立てる
(via http://www.aiweb.or.jp/mikawabutsudan/)
8つの匠を経て仏壇が作られるまでの期間は約6か月だという。最高級の仏壇は1000万円ほどとなる。
ただ、最高級仏壇の注文は減ってきていると言う。仏壇の修理の依頼が増えているとのこと。
8つの技師の中でも、塗師は修理の依頼が比較的多いプロセスだという話だ。
仏壇工場の写真画像
伝統工芸士!
かっこいいなあ・・・
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