愛知県新城市の海老にある大鳥山「東泉寺」にて草木染め染色体験をさせてもらった。「お袈裟を縫う会」と合わせて、お袈裟の生地を染めるためでもあるらしいが、みなが好きなようにストールなどを美しい色に染めている。
リピーターが増え続けて参加者は30人を超えていた。僕もはまりそう。染めてみるまでどんな色が現れるかわからないことで、面白さと奥深さが増している。笑顔あふれる会だった。
東泉寺「草木染め染色体験」の写真画像
本日同時に使われる窯は3つ。
上の写真の手前に見えるのがヤマモモ(山桃)。エキスを抽出するために煮込む。
フランス人も参加しに来ていた。
上の写真はビワ(枇杷)の葉。飲んでもおいしい。
上の写真はヤシャブシ(夜叉五倍子)。
改めて写真を見ると自信がなくなるが、ヤマモモだと思う。熱いうちの方が色が入りやすい。
写真を撮った順序を思い返すとビワのはず。この色が出る植物が多くて難しい。
上の写真はヤシャブシ。これで袈裟を染める。
ヤマモモは30分~40分、ビワ、ヤシャブシに15分くらいつけた後は、一度水洗いをして鉄(Fe)かアルミ(Al)につけて焙煎する。
上の写真はヤマモモにつけてから鉄につけたもの。その組み合わせによっても色がぜんぜん違うし、素材によっても発色が異なるのだ。
アルミをつけるとそのままの色、鉄をつけると渋くなるイメージ。
鉄につけたもの用の水。鉄かアルミどちらにつけるかによって洗う水を分ける。混ざらないようにね。
みな思い思いに染めたいものを持ってきて染めている。
藍。
藍とは青色の染料がとれる植物を総称して呼ぶのであって、植物としての藍は特定の科の植物を指す語ではないらしい。
ちなみに花言葉は「美しく装う」「あなた次第」だってさ。
染めたときは藍色ではなく、緑色のような感じ。洗った後に色が藍に変わる。
藍は鉄やアルミにはつけない。
藍でも濃淡によってさまざま。
アカネの根。
素材によって黄色っぽいものから赤っぽいものまで。
沸騰している最中に入れると、あざやかな赤色が出る。
アカネの根につけてからアルミにつけたもの。染めたときの色とあまり変わらない。
ダイオウ(大黄)
大黄は黄色に染まる。
大黄に染めた後に水で流し、藍で染めて緑ができる。染め具合が難しい。
僕が染めたストール。大黄で染めた後に鉄につけてみたら、緑色になった!!好みの色。
さくら(桜)
紫色が出せるのは五倍子(ごばいし)。
五倍子につけた後に鉄で焙煎したもの。
みんな真剣に楽しむ。
お昼ご飯。
おにぎりとおでんが美味。
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