今楽しく読んでいる本は「137億年の物語」
宇宙が始まってから今日までの全歴史を一冊にまとめるという壮大なプロジェクト。クリストファー・ロイドさんが1年以上かけて執筆した書籍である。
歴史を時系列で追っていくと頭に入りやすい。137億年前からの地球上で起きたあらゆるできごとを24時間の時計にあてはめたとき、何時に起きたことになるのかページ右端に示されている。この試みが面白い。
まだ読み途中だけれど、インパクトのある話が出てきたので紹介する。p54の昆虫の話である。
ページ右端をみると21時51分36秒。3億5000万年前あたりで最初の昆虫が現れた。
最初の昆虫が出現!ライバルなしの巨大トンボ
3億5000万年前、石炭紀の豊かな森により酸素濃度が35%ほどまで上昇していたと見られている。多量の酸素は体を大きくすることにも貢献し、先史時代のトンボは現在のカモメほどの大きさだった。
トンボは空の支配者であり、他の昆虫を好きなときに好きなだけ食べていたのだ。その証拠は世界各地で見つかっている巨大トンボの化石である。
英国ダービーシャー州の小さな炭鉱町で見つかった3億年前の巨大トンボの化石は最古のもので、翅から翅までが20センチ。でかすぎる!!
興味をそそられたのでネットで検索をかけてみると、メガネウラというトンボのようだ。日本語ではゴキブリトンボともいわれている。
メガネウラ (Meganeura) は、約2億9,000万年前(古生代石炭紀末期)の森に生息していた原始的なトンボ。原蜻蛉目(げん-せいれい-もく。原トンボ目とも称する)に分類される。日本語ではゴキブリトンボともいう。現在知られている限りで史上最大の昆虫は、本種と同じメガネウラ科に属する近縁種メガネウロプシス・アメリカラ (Meganeuropsis americara) である。同種は史上最大の飛翔性節足動物でもある。
捕食性(肉食性)。本種 Meganeura monyi や上述の近縁種 Meganeuropsis americara は翼開長70センチメートル前後(約60センチメートルから最大で約75センチメートル)に達し、これらは現在知られている限りの史上最大の昆虫である。とは言え、メガネウラ科の全てが大きかったわけではなく、翼開長が最小で約12 cmと現生トンボ類と変わらない大きさの種も数多く存在した。これら原蜻蛉目のトンボは、その原始的な翅の構造(翅脈も単純である)から、現生トンボ類に見られるようなホバリングの能力はなく、翅を時折はばたかせながら滑空していたと考えられる。また、翅を閉じて止まることができないなど、他にも原始的な特徴を持っている。体つきなどはトンボというよりカワゲラに似ていて。
米チームがラボで巨大トンボの生育に成功
なんとアメリカで巨大トンボの生育に成功している。
・No, I Can’t Possibly See What Could Go Wrong With GIANT Dragonflies Bred in a Lab
米アリゾナ州立大のジョン・ヴァンデンブルックス博士(Dr John VandenBrooks)率いる研究チームが古生代の環境をラボで再現したとのこと。空気中の酸素含有率を31%まで上げ、餌をあげまくり、巨大なトンボの生育に成功。
でかすぎて怖いよ。まじでびびって逃げるわ。
137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史
巨大トンボの話も含め、興味深い地球の歴史が追える本は137億年の物語。おすすめ!!
文藝春秋
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