漫画は芸術へと昇華する!バガボンドとベルセルクの評価と巻末あとがき

バガボンドの井上雄彦
ベルセルクの三浦建太郎

この2人からは意思を感じる。マンガをアートへと昇華させようとする意思を、情熱を、渇望を。

バガボンド

バガボンド

バガボンド(1)(モーニングKC)
井上 雄彦
講談社

作者の井上さんは小次郎編から完全に筆のみを使って描いている。1コマ1コマが1枚の絵であり、完成している。煮詰められた絵の積み重ねが僕の心に奥底に、ずとんと響く。読み進めるだけで感極まるときがある。

他の漫画とは一線を画す迫力があるのだ。

バガボンド (1) バガボンド (2) バガボンド (3) バガボンド (4)

当初井上は当時の服装である着物の描写が思うようにいかず、体の線が出にくいため、特に戦闘時に不自然さが現れてしまう事について悩んでいた。考えた末に、井上は登場人物が裸の状態を下描きの段階で一度書き、その上で着衣を描き込むといった手間のかかる手法によって、この問題を解決した。

さらに、ペンでの描写に限界を感じたことをきっかけに、場面全体の雰囲気を変えるため、また鐘巻自斎の汚らしさ等を表現するために、いわゆる「小次郎編」開始時から作品途中にして完全に筆のみによって描画するようになった。
(wikiより)

巻末にあとがきを残している。

漫画は幼い頃から傍らにあった。夢中になって読みあさった数々の作品の記憶は、確かに今、漫画を描く身になった私の血となり肉となっている。

先人たちへのリスペクトを忘れたとき、自分の価値をも見失う。ひとりではないのだ。繋がっているのだ。たぶんそうだ。
(7巻より)

高校生の頃好きなことを仕事にするのはつらいよ、そこそこ好きなことを仕事に選ぶといいと助言された。僕はその言葉に逆らった。そして今それで良かったと思える。

この仕事がそこそこ好きなことだったら、もう投げ出していただろう。好きなことと自分はイコールだ。自分を投げ出すわけにはいかない。
(28巻より)

井上さんの「後世に残す作品を描く」という信念が言葉からも、バガボンドという作品からもひたむきに伝わってくる。もはや人生だということ。

ベルセルク

ベルセルク

ベルセルク (1) (Jets comics (431))
三浦 建太郎
白泉社

作者の三浦さんはベルセルクを書き続けて20年以上となる。遅々として進まないのは、書き込みすぎだからと言われているが、尚も一切手を抜かない姿勢に感嘆する。

話は未だ壮大になり続けているが、三浦さんはもうすぐ50歳となる。本人も死ぬまでに完結させられるか危惧しており、読者としても不安が募る。

『ヤングアニマル』誌の前身である『月刊アニマルハウス』1989年10月号より連載が始まり20年以上に渡る長期連載作となっているが、休載期間が数か月に渡ることも度々ある。作者も「死ぬまでに頭の中を全て出せるのか」など、完結に対する危惧を自ら述べている。

また、作者は『ヤングアニマル』誌の巻末コメントで自身の体調に関する不安を度々述べており、休載期間中も過労に陥るほどの執筆作業を続けている。
(wikiより)

ベルセルクもまた、人生なのである。

ベルセルク (1) ベルセルク (2) ベルセルク (3) ベルセルク (4)

マンガをアートへ昇華

お二方は、マンガという枠を超え、年月をかけて芸術作品を作り上げている。その過程をリアルタイムでたどることができる僕らは幸せものだ。最後まで描き切って欲しい。それは僕の夢でもあり、読者全員の総意だろう。応援しています。

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