有名ブロガーのちきりんさんが書いていた記事。
ちきりんさんは「文章を書く」というジャンルでは安易な道を選ばないと言っている。書くにあたっての安易な道とは「絵文字」や「(笑)」を使う、「文字に色をつける」、「複数行の行間をあけてスペースを作る」といったこと。文章ではなくビジュアルに訴えるからだ。
文末に(笑)って書く代わりに、文章自体で「これは冗談だからね! 笑って読んでね!」って伝えるためには、どう書けばいいのか。そう考え、トライし続けないと、文章力は向上しない。
「テキスト以外の何かを使うとき」には、必ず、「これってテキストだとどう書けばいいの?」と考えたほうがいい。
それがわかってて、敢えてビジュアル効果を使うのはまだしも、無意識にビジュアル効果に頼るようになると、文章力がどんどん落ちちゃう。で、ひどくなると「顔文字の使えないビジネスメールは書けません」みたいな人になってしまう。
僕はブログを始めて3年半になる。己の文章力のなさは自覚しているので写真を多用してきた。ただ、それは旅行記であったことも大きな理由である。
写真は使うものの、顔文字は使わないし、文字を大きくしたり色をつけたりはしなかった。なんとなく嫌だと言う気持ちは、僕にとって書く力を向上させるための手段だったのだろう。
てかね。ここまで考えて思ったのだけど、何か一つでいいから「安易な道を選ばない」分野があれば、それでいいんだよね。
そうすると、それで食べていけるようになる。
ちきりんにとって、たったひとつだけ、「これに関しては、安易な方法は使いたくない。そんなことして勝ててもおもしろくない」と無意識に思えた分野があったということ。
それが「文章を書く」というジャンルだったんです。
そしたらいつのまにか、文章で食べていけるようになっていました。
世にあふれている旅ブログはビジュアル面の装飾をしているものが多い。世界一周ブログランキングを見てもらえば、それがよくわかる。旅の記事を書いていたときは、いまどきのテンション高い文章じゃないから好き、という声を何度かもらい、なんだか嬉しい気分になったことを覚えている。そういうことだったんだ。
僕も文章で食べていけるようになったらいいな~、なんて夢を見たりする。引き続き顔文字等を使うのはやめて、試行錯誤を続けよう。
勝ち続ける意志力
ちきりんさんのブログで紹介されている梅原さんの「勝ち続ける意志力」は僕も読んだ。一度だけ勝つのと勝ち続けるのではやることが根本的に違うという著者は、ゲームの世界一であり続け、ギネスブックにのり、プロゲーマーとなった人。芸術という言葉が飛び出してくるあたりが、現在の将棋の第一人者の羽生さんとかぶるんだよね。超一流の感覚なのだろうか。
僕が気になったところは
・手っ取り早い方法や人の真似、安易な近道を選んだ人は、どれだけ頑張っても最大で10の強さしか手に入れることができない。しかし、自分だけの道を切り拓いて進んでいった者は、11、12、13の強さを手にできるはずだ。(p115)
・当時の僕は、苦しいことを我慢することのみが真の努力だと思っていた。ガムシャラに時間を割いたり、数をこなしたりするのは、自分を痛めつけているだけだと気づけなかった。自分のなかに、こうすれば成長するという論理的な裏付けや確証がないにもかかわらず、自分を痛めつけることが一番の薬になると勘違いしていたのだ。(p182)
自転車世界一周が一漕ぎ一漕ぎを地道に繰り返すしかなかったように、何事も一歩一歩を踏みしめて進んでいくしかない。
自分のアタマで考えよう
さらに・・・
ちきりんさんが書いた「自分のアタマで考えよう」も鋭い一冊。自転車を一日中漕ぎ、テントで夜やることがないときは、考える時間がたっぷりあった。そのときに、「考えること」と「情報収集」をごっちゃにしていたと気がついた。
そのような考えることについて考察がされているのが本書。先に出会いたかったけど、自分の頭で考えられたのだからいいのか。
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