凡人がエベレストに登るためには何をすればいいのだろうか、、、?
1つのヒントが、三浦雄一郎の「歩く技術」にある。
三浦さんは世界七大陸の最高峰をスキー滑降というギネスブックに載る記録を作った。それは1985年のことで、人類史上初の快挙だった。その後は死と隣り合わせの命がけの仕事はやめて講演旅行で全国を回り、行った先々での接待や宴会でご当地の名酒やご馳走を食べまくった。そして身長164cm、体重86km、体脂肪率40%というメタボリックな体系を手に入れたのである。
65歳の三浦さんは医師に「よく今まで心筋梗塞や脳溢血にならずに済みましたね」と言われる始末。しかし、そこからが三浦さんが三浦さんたる所以だった。
37歳でエベレストの8000m地点からスキー滑降した時には、エベレストの頂上に登ることはできなかった。そのときに垣間見た山頂を、今度は目指そう。5年間の準備期間があれば、僕にも登れるのではないだろうか。この想いすべての原動力となった。
トレーニングを再会するにあたって、三浦さんが考えたこと。「山頂までたどり着けないかもしれない・・・。途中で死ぬかもしれない・・・。つらいだけのトレーニングをして、うまいものを食べられず、好きな酒も飲めないのではつまらない。ならは、飲み放題、食べ放題はやめない。好きなものも我慢しない。」
そんな三浦さんが行った基本トレーニングは
1 荷物を背負って歩く
2 足には重い登山靴をはく
3 足に重りをつけて歩く
上記の状態で出歩く。都心も山も散歩も。
じょじょに重さを増やしていき、3年目の状態は
・片足5kmずつの重り
・背中の荷物は20kg
そのほかの日常生活に取り入れたトレーニングは
・階段をつかう
・電車で何もつかまらずに立つ
・待ち時間につま先立ちをする
実践した三浦さんは70歳でエベレスト登頂、75歳でもエベレスト登頂、そして今年80歳でエベレストに挑戦するようだ。三浦さんが超人だといえども、70歳を超えてエベレストに登っているのだ。5年かけてトレーニングをするならば、凡人でもエベレストに登れる身体を作れるはずだ。継続は力なり。
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