出発当初はシュラフカバー(寝袋の防水カバー)を持っていかなかった。パタゴニアの北部のチリ側にある「世界で最も美しい林道」と呼ばれるアウストラル街道を走ったとき、夜露で寝袋が毎日びしょびしょになった。雨が非常に多い地域であり、さらに雨季だったことによる。それが故に緑が美しいのだ。
そのときにシュラフカバーが必要だと感じ、一時帰国の際に買い足した。どれも割と高価で、1万円くらいはする。僕が選んだのはモンベルのもの。アメリカで手に入れた寝袋はサイズが大きく、ダウンはつぶれてしまったは保温性能が落ちるんじゃないかとサイズの大きいシュラフカバーにしたのだ。モンベルのものが値段の割に大きかった。
その後ユーラシア大陸とアフリカ大陸で旅を続けてゆく中で何度か使う機会があった。モンベルのシュラフカバー自体には満足している。ただ、夜露にやられそうだから使うときよりも、寒さ対策としての利用が多かった。アウストラル街道走行がこの旅で最もシュラフカバーが必要だったときで、それ以外の場所ではなくても問題なかったように思う。
ちょっとした寒さ対策になるし、たまに本当に必要なときはあるしと持っていて損はないのだが、なくてもなんとかなる。シュラフカバーはそんな感じ。今後使うから買ったことに後悔はないけどね。
コメントを残す