ビクトリア湖の南岸の街ムワンザにフェリーで渡った後、バスでタンザニア南西部のムベヤへ移動した。西へ行けばザンビア、南へ行けばマラウィである。僕が向かう先はマラウィ。
ムベヤでマラウィの貨幣クワチャを手に入れようと両替屋へ入ると、掲示板にそれぞれ通貨とタンザニアシリングのレートが書いてあった。両替屋なので当然である。ただ驚いたのが円のところにも数字が記入してあったこと。ほお、こんな僻地でも円との両替が出来るのか。
BuyとSellの欄に表示されている数字は14と10。ちょっと待てよ・・・2012年4月現在のレートは1円が約20シリング。おかしくね?どちらの数字でも円を買えば儲かるじゃん。こ、これは、、、記入ミス??
ネットカフェで現在のレートを確認すると、1円が20シリング弱。やはり僕の計算は間違っていない。ということは、円を買えば買うほど儲かるじゃないか!!!ネット屋から両替屋に行く間、幾ら円を買おうか考えていた。
シリングをATMで引き出して円に換えることになるから、キャッシングの上限を考える必要がある。現金をたくさん持ち歩くリスクも考慮しなくては等々。どれだけ円を買うのが都合いいんだ!?
そんなことを頭に巡らせながら両替屋にカムバック。円を買いたいと伝えると、10シリングで1円だという。あれ14じゃなくてそっち?そっちでいいのか?円が半額で買えるぞ、ひゃっほーいと内心喜んでいたら、ちょっと待ってね、と。
ごそごそと探し出してきたのは千円札2枚。それしかないらしい。そりゃ、そうだよなあ。アフリカの、タンザニアの、田舎街に、数万円の円が眠っている方が不思議だ。その千円札を見せてもらうと夏目漱石!!おお、久しぶりにお会いしましたね。つーか野口さんとも1年以上顔を合わせてないわけだけど。
この千円札2枚。一体いつからこの両替屋にあったんだろう・・・
漱石が野口英世と替わったのが8年前の2004年ということを考えると、10年以上ということも十分にあり得る。なんだか重みを感じるお札。ただ、ここでさらに眠り続けてもしょうがないだろうと僕が買うことにした。2000円を20000シリング(約1000円)を交換。僕にとっては得したことになるけど、両替屋にとっても問題ない取引のように思った。
1つの理由は両替屋が円を持っていても、流動性が著しく低いこと。円を欲しい人が次いつ来るというのか。ましてや2000円という中途半端な額。円を所有していること自体を止めた方がよい状態なので、安く売っても問題ない。
もう1つは両替屋は過去に1円を10シリング以下で買った可能性。数年前のレートだったら今と大分違うだろう。そのときに10シリング以下で買っていたのならば、数年の時を経て僕に10シリングで売っても儲かっていることになる。例え現在のレートとは乖離していても。
そこらへんの真相は分からない。単純にレートを書き間違えただけなのかもしれない。ただ僕の立場からすると、2000円を1000円で買えてちょっぴりハッピー。幾ら換えようかと妄想した時間もほほえましい時間だった。
<ムワンザ(Muwanza)→モロゴロ(Morogoro)→ムベヤ(Mbeya)→マラウィまでの写真>
マラウィはガソリン不足だというので、タンザニアで購入していくことに。料理するときのガソリンバーナーに使うので。
ガソリンスタンドのおっちゃんの帽子がマックだった!ムベヤにマクドナルドはないのに。ってかダルエスサラームでも見かけていない。なぜ!?
そうそう、ムベヤでは男同士が手をつないでいるのをよく見かけたんよね。それもなぜ!?ゲイが多い街?
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