旅を続けて743日目。
ナイロビから北に170km程いったところにあるケニア第4の都市ナクルに来るまでにえらく時間がかかった。ナイロビに着いたのが3月6日で、ナクルへ到着した昨日が3月19日までを数えてみると、実に14日間。それは一重に出会いによるもの。
当初はウガンダの雨季が訪れる前に動くため、ナイロビは2日程で出る予定だった。ウガンダの降水量グラフを見ると4月の降水量は3月のそれの倍である。3月の降水量も2月より多いことから考えるに、3月末から雨季が始まり4月に本格化すると読んだ。その前に首都カンパラに辿り着こうと思ったのだ。
しかし予定通りにいかないのが旅。ただしそれは悪いアクシデントのときもあれば、良いアクシデントに巡り合うこともある。今回は後者だった。
ナイロビの宿ジャングルジャンクションで出会った日本人が素敵だった。南アフリカからケニアまでの陸路をわずか2週間でやってきた学生パッカーのシンゴ。旅をスタートした南米に気がつけば3年滞在していたというライダーのシンさん。日食を追いかけながら世界の各地で自給自足のコミュニティの中で活動するアキさんとミカさん。彼らの魅力が僕の足を止め、ナイロビに6泊してしまった。
5泊目は宿の庭でバーベキューを楽しみ、6日目の餃子ピザパーティーは宿に宿泊していた日本人以外の客も巻き込んだものだった。時は瞬く間に過ぎていくと同時に、ウガンダとケニアの雨季が近付いてくる。早く北上しなくては!!だが、そう簡単にはいかなかった。
ナイロビを発った日はナイバシャ湖までの105kmを自転車で走り、湖畔でキャンプをした。バスで移動してきたアキさんとミカさんとそこで再び合流。そのFisherman’s campが想像以上に気持ちの良いキャンプ場で、まさかの4泊。夢やビジネスの話で盛り上がり過ぎた。4日間も語りあったのにも関わらずまだまだ話し足りないよね、ということで、とナイバシャとナクルの間のエレメンティタ湖の湖畔のキャンプへ移動。僕は自転車、アキさんミカさんはバスで。
そこでまさかの3泊。特に何かをしたわけでもなく、お互いの夢を語り、それに対してアイディアを出して突き詰めてゆく。ブレインストーミングのようなことをひたすらにやり続けた。濃密で上質な時間。わくわくが止まらなかった。
いつまでも続きそうであり、いつまでも続いてもいいんじゃないかと思った時間にも終わりはやってくる。再び会うことを約束し、アキさんミカさんはタンザニアへ、僕はウガンダへ、とお互いの針路を取った。
○読んだ本
当たりが多かった。評判を聞いていた「半落ち」はやはり面白かったし、東野圭吾の「夜明けの街で」も良かった。「涼宮ハルヒの憂鬱」は以前に読んだ漫画はそこまででもなかったけど、小説の方はGood。突飛な世界の出来事が違和感なく入りこんできた。小説以外では「生命保険の罠」が保険について分かりやすくまとめられていて、保険の加入を考えている人や今の保険に疑問を持っている人は一読してみるといいかも。
半落ち (講談社文庫)
横山 秀夫
講談社
発売日:2005-09-15
ブクログでレビューを見る»
評判には聞いていたけれど、面白い。文章も構成も良くて分かりやすく、どんどん引き込まれてゆく。
夜明けの街で (角川文庫)
東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-07-24
ブクログでレビューを見る»
滅茶苦茶面白い、というわけではないが、安定した面白さ。東野圭吾の作品の中で、上の下な感じ。
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
谷川 流
角川書店
発売日:2003-06
ブクログでレビューを見る»
漫画を読んだことがあったけど、小説の方が断然面白い。
生命保険の「罠」 (講談社+α新書)
後田 亨
講談社
発売日:2007-11-21
ブクログでレビューを見る»
保険のことが分かりやすく書かれている。保険の加入を考えている人、今の保険に疑問を持っている人におすすめ。
学問のヒント―「知」の最前線がわかる本 (講談社現代新書)
日垣 隆
講談社
発売日:1997-06
ブクログでレビューを見る»
宿に置いてあったから一応読んだ。まあ、暇つぶし。
世界地図の楽しい読み方〈3〉 (KAWADE夢文庫)
ロムインターナショナル
河出書房新社
発売日:1999-01
ブクログでレビューを見る»
旅をしていて世界情勢に詳しくなったからか、結構面白い。
コメントを残す