マラケシュをタロウと共に出発した。目指す先はメディナ(旧市街)が世界遺産に認定されている港町エッサウィラ。世界遺産と言われても、今までの4つの世界遺産メディナでお腹だったいっぱいなので殊更見に行きたいわけでもなかった。それでも一応ティトゥワン、フェズ、メクネス、マラケシュ、エッサウィラ、とモロッコ世界遺産メディナを制覇出来るはなんだか嬉しい。実際のところは、行く先のエッサウィラよりもタロウとのペアランの方にうきうきしていたけど。
マラケシュからエッサウィラまでは190㎞弱の道のりなので、途中のchichaouaにて一泊。その宿でフランス人サイクリストのジュリアンと出会う。屈強な肉体を持つ彼は、宿のオーナーに宿代が高いから屋上でテントを張らせてくれと交渉していた。話がうまく纏まらなかったようで「ここいらで野宿するから」と去って行った。
エッサウィラに向かうべく漕ぎ始めた明朝、前方を走っていたジュリアンと再会。彼もエッサウィラへ行くということで一緒に走ることに。出会いとは重なるものだなあ、と2人の背中を見つつペダルを回し、しみじみと想いを馳せた。
最近旅の道中を一緒に自転車で走った友が幾人かいる。その中で偶然に出会い「じゃあ一緒に走ろう」となったのはいつ以来だろうかとふと考える。ヨーロッパでは多くの共と一緒に走った。
イギリスでダイスケ
ドイツでファルコ
ポーランドからドイツでヒトミちゃんとケイちゃん
スロバキアでロランド
けれど彼らとは出会いがあったわけではなく約束があっての再会。
ヨーロッパより前を考えてみると、チベット文化圏でノロタ君、セルスとヴィタリー。バックパッカーのノロタ君とは偶然の出会いだったけど、半ば僕がそそのかしてノロタ君がその場で自転車を買って旅をすることになったので、偶然に出会い「じゃあ一緒に走ろう」という感じはなかった。そうなると最も近いところで旅の最中に偶然出会って一緒に走ることになった2人はセルスとヴィタリー。
たまたま出会って一緒に走る、というのは実に10カ月振りのことだったと気付く。10カ月振りにそのようにタロウとペアランすることになった直後にジュリアンと出会うというのも面白い。滅多にないことが重なったのだ。
こうして僕らは2人から3人になった。
お昼ご飯を食べているときに話しかけたおっさん。「俺には日本人の友達がいる」と30年前に出会った日本人の写真を持っていってびっくりした。
これは、、、落書き??
いわしが安い。パン付で20DH(200円弱)。
chichaouaの宿は室内に自転車を入れさせてくれなかった。仕方がないので自転車を立てて窓に括りつける。
ここで出会ったジュリアン。屈強な肉体の持主。
翌朝走り始めると子供が付いてくる。5分くらいならいいけれど、20分くらいついてこられるとうんざりしてくる。
その先でジュリアンに再会!
二人の背中を見ながら出会いについて想う。
道中で道の両脇に広がっている小さな街。
お昼休憩。
サンドイッチとタジンを皆で分け合った。
ここらへんはアラガンの産地。
道路沿いでアラガンオイルが売られている。きっと日本で買うよりは随分と安いんだろう。
エッサウィラ到着。
海沿いということで海鮮を注文。20DH(200円弱)。
満月の一歩手前であった。
宿ではなく一軒家を借りて3人で泊まった。3人で150DH(1500円弱)。
ゆったりとくつろぐ。
世界遺産のメディナを散策。
大砲が備え付けられている。
人がそこまで多くないのがいい。
港側へ出てみた。
路上で売られている魚たち。味噌汁の出汁になりそうなものを買った。
これで18DH(180円弱)。
ぶち込んで作った味噌汁がうますぎて涙。
エッサウィラでジュリアンとお別れ。束の間の3人のひとときであった。
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