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モロッコ

イスラム教の結婚式とメクネスの安宿[モロッコ]

投稿日:2012年1月6日 更新日:

ジブラルタル海峡から南に350㎞ほど走り、古都メクネスへやって来た。夕刻に街をふらふら散歩していると、道路脇で着飾った男女がわいわいがやがやと賑わっている。どうやら何かを待っている様子だった。

モロッコ人男性たちがパリっとしたスーツを着ている姿は珍しい。女性たちは相変わらずカラフルな衣装に身を包んでいたが、光沢のあるものを来ている人が多い。一体何事だろうと様子を伺っていたところに一台の車が止まった。すると人々がカメラを高く掲げて撮影を始めた。どうやらお目当てのモノがやってきたようだ。

車から現れたのは純白のドレスを纏った花嫁。待ち人たちが彼女を囲み、薄暗い路地へ入ってゆく。準備していた楽器隊が路地から音楽を奏で始めた。100人以上が路地に集まり、ゆっくりと奥へ進んでいる。邪魔にならないよう、最後尾から少し距離を置いて僕も付いて行った。

奥へ奥へと向かった先は突き当たりになっていた。皆、突き当たったところのドアに消えてゆく。最後までその様子を見届けていたら、恰幅の良いスーツの男に「結婚式が見たいか?」と聞かれた。こんな機会は滅多にないので素直にうなずく。すると写真を撮らないなら入っても良い、とドアに案内された。

着飾ったモロッコ人の中にアジアンな格好をした日本人が1人。はっきりいって恐縮したけれど、許可をもらったのだからと委縮せずに堂々と構えてみる。ドアを入り、込み合った廊下を進んでいくと会場があった。そこに足を踏み入れると、人、人、人。ざっと見た感じ150人くらい。その人数がぎゅうぎゅうになっている。花嫁花婿の周りとスクリーンの前に少しスペースがあるけれど、それ以外はテーブルと椅子と人で敷き詰められていた。

僕は柱の陰に立ってその様子を見ていた。式はまだ始まっておらず、会場は喧騒に包まれている。その中にぼつんと立ってあたりを見回していると、僕に気付いた人と目が合う。その目は好奇心に満ちていて、なんで部外者がこんなところにいるの、という感じは微塵もない。むしろ好意を持たれているように感じた。

会釈した後は、「おめでとうございます」と心を込めながら手を合わせて頭を下げる。すると目があった相手も手を合わせて頭を下げてくれる。こんなやり取りを数度繰り返し、人々の目線が僕に集まってきた。なんだか花嫁さんらより目立っているような、、、

よくないよなあ。そもそも他人の結婚式に僕がいることは不自然。そう感じるのは僕が日本人だからなのかもしれないけれど(チベットでも結婚式に参加させてもらったので日本以外では珍しくないのかもしれない)、自分がこの場にいることの違和感は消えない。式が始まるから、と椅子に案内されたタイミングで退室させてもらった。

そのままいればモロッコ(イスラム)の結婚式を見る貴重な機会を得られたけれど、自分がそこにいることへの違和感が拭えなかった。勿体ないことをしたのかもしれない。ただ、少しでも結婚式の様子を見させてもらえて良かった、と感謝出来る自分がいる。それで十分だ。

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車がやってきたところ。

動画でご覧になりたい方は上の再生ボタンをクリック。

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路地の奥へと進んでゆく。結婚式に関する写真はここまで。

<以下はメクネスの写真>

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チキンの丸焼きのコストパフォーマンスが高い。チキンとポテトとパンで20DH(200円弱)、サラダが10DH(100円弱)。

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搾り立てオレンジジュース(6DH)とケーキ(6DH)。

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ミートボールのトマト煮(25DH)。美味。

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泊まっていた宿は100DH(1000円弱)。清潔でホットシャワー付き。wifiはなし。

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毎日雨が降っていた。

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駅近くの落書き。

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アボガドジュースにはまり始める。

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モスクが美しい。無料。

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傾いている建物を棒で支えて合っている!?

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これを配っていた。止まっている車のワイパーにも差しこんでいた。一体何??

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取り囲まれてヌンチャクを披露される。中国人じゃなくて日本人なんだと最後に言うと、皆失笑。

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広場は夕刻から賑わい始める。これはペットボトルを竹棒の先に付けたゴムの輪で釣る遊び。10分程で釣ってみせたら、やるな!、と言われた。周りを見ていたけれど釣れない人がほとんど。

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全部で10DH。量も味も申し分なし。

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メクネスは水がきれいで葡萄が取れる。ということは、、、ワインの産地なのだ。写真は酒販売店。

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メクネスワイン40DH。後に30DHの別のメクネスワインも飲んでみたけれど、これの方が格段に美味しかった。

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結婚式に参加出来たし、良いレストランを幾つか見つけられたメクネスは居心地が良かった。

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