セウタでの出国検査とティトゥアンの安宿[シェンゲンビザ]

スペインからモロッコに入ることは、広域で見るとヨーロッパからアフリカへの移動を意味する。ヨーロッパという世界の中で安全な場所に半年弱滞在し、アフリカという危険なイメージを持つ場所に移るにあたって緊張感がまるでなかった。今までの旅の経験が慣れを生んだからだと思い、意識的に気を引き締めて国境へ向かった。

スペイン側セウタでの出国検査はゆるゆるだった。去る者はどうでもよいと言ったところか。出国のスタンプがもらえなかったけれど、イギリスのときもそうだったし大丈夫かな。モロッコ側の入国検査はネット上で結構めんどうくさいという情報があったけれど、全く問題なし。書類を記入しスタンプを押してもらうまで5分もかからなかった。荷物チェックも行われず。

緊張感のないまま国境へ向かい、あまりにもスムーズに手続きを終えた。だが、モロッコへ入国してすぐに空気が変わったことに気付く。人の容貌がかわり、建物の形状がかわった。それらは事実だけれど、そんなことではなくて、肌を纏う空気が明らかに違ったのだ。意識的に気を引き締める必要などなく、自然と注意深くなる。アフリカ大陸へやってきたことをまさに肌で感じた。

セウタから60㎞程のティトゥアン(Tetouan)が本日の目的地。旧市街が世界遺産に登録されている。メディナと呼ばれる旧市街の探索が楽しみだった。平坦な道が続いたため、昼過ぎには到着。街の中心へ行ってみると、すぐに宿の客引きが声をかけてきた。時間もあることだし、まずはどんなもんかと案内されてみる。連れられていったところはホテルアフリカで、至ってシンプルなシングルの部屋が50DH(約500円)。勝手が分からないし、とりあえず腰を落ち着けてモロッコの様子を見ることにした。

夕方に旧市街を散歩して宿に戻ったとき、体が芯から疲れていることに気付いた。そんなことにはお構いなしに、宿のオーナーや取り巻きたちはいろいろ話かけてくる。お茶を入れてくれたり、これ食べてみろと家庭料理を出してくれた。けれど彼らを信じ切っていない僕は、睡眠薬が入っている可能性や値段が上乗せされる懸念を捨て切れずに対応する。注意を払いながらも楽しむというのは体力が必要で、無理をしているから気疲れしてゆく。モロッコ人との距離感がつかめておらず、余計にしんどい。その日は夜9時にはベッドに入り、朝起きたら9時だった。

今はもっとプライベートな感じの宿でゆっくり休みたいと思い、翌日はペンションイベリアという宿へ移動。60DH(約600円)とちょっと値段は上がったが、清潔な部屋がいい感じ。街をぐるぐる回っていると全てが目新しくてうきうきした。メディナを彷徨い、屋台で摘まみ食いをする。勿論モロッコ料理もしっかり食べた。長らく滞在していたヨーロッパとは異なる文化圏に来た刺戟を味わう。これぞ旅!

再び12時間の睡眠を貪り、体力を回復させた。

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モロッコで使う地図。ぶどうはユーロの小銭を使い切るために買った。

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建物が変わった!

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自転車レーンがある。前傾姿勢で早そうなマークを見ていると、ちんたら走っていてはだめな気分に。モロッコで自転車はそういうイメージなのかな。

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初日の10㎞にしていきなりパンク。しかも前後輪。不安がよぎる。

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声をかけられる数が100倍くらいになった。同時にごみの量も100倍に。

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モロッコサラダ15DH(約150円)。野菜不足になることはなさそうだ。

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ティトゥアンに着いたのは13時頃。宿に荷物を置き、散歩開始。

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世界遺産に登録されている旧市街(メディナ)をうろうろ。迷路のよう。

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屋台でつまみ食い。上の豆が1DHで下のプリンが2DH。普通に美味しいので、モロッコの食への期待が高まる。

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夕刻には人の気配が濃厚に。途上国の香りがぷんぷんする。

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みなさんが礼拝しております。

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上から見るとこんな感じ。

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メディナの入り口には門がある。

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メディナは壁で囲われいる。

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ホテルアフリカの人々。良い人たちだった。

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50DHの部屋。

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朝ごはん。パンが2.5DH(約25円)と搾りたての100%オレンジジュースが6DH(約60円)。

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お昼はタジンにした。30DH(約300円)。

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メディナの中にぷりぷりプリンが!

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非常に美味しかったので2日連続で食した。初日が1.5DHで2日目が3DH。なんで???

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このおっちゃんがトレードマーク。

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賑やか。

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中心の広場に面しているアイス屋さんでワッフル。贅沢にアイスが載って12DH(約120円)。

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パン屋のお姉さん。写真撮影の許可はもらっている。基本的には撮られることを嫌がるけど、OKがもらえることもある。

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1つ3DH前後。味はまあまあ。

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ホテルイベリアの部屋は60DH。

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ティトゥアンには合計2泊し、日の出とともに出発した。

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