停電時間が長すぎてアイスクリームを常温保存するネパール

旅を始めてから435日目。

物価の安いネパールで身体を休めてからヨーロッパに突入しようと思った。だが、ポカラで休み、カトマンズに移動して休み、と1週間過ごしたけど、体調は全快とはいかない。な~んか元気になりきれないのだ。1年以上旅を続けて腹を壊さなかった僕が食中毒になったネパール。衛生状態は如何なものかとちょっとグーグルで検索してみたら、衛生状態の悪さが書き連ねてある記事が溢れていた。

都市部のカトマンズでさえ川で洗濯している人を見る状態、その川には見ていて悲しくなるくらいゴミが溢れている。下水道はおろか上水道ですら完備されていない状態で綺麗な水が手に入るとは思えない。見つけた記事の一部には、売られているミネラルウォーターでさえ、確実に安全とは言えないと書いてあるものもあった。店の食材を洗っているであろう水道水、スープに使われている水はフィルターを通しているのかボイルしただけなのか。

さらに一日半分以上の停電。これはネパールがインドに電気を売っているからという事情もあるのだが、自家発電をしなければ常時冷蔵することが出来ない。多くの店では常温保存が普通で、アイスクリームでさえ停電中に溶けて、電気が通ったら凍らせるなんて店もあるんだから、その他冷蔵食品の保存状態は推して知るべし。そんな状態であるネパールで休息を取っても絶好調にならないのは頷ける。そういうわけもあり、ビザが切れる関係もあり、今日トルコに飛ぶ。アラブの空港で一泊してイスタンブールへ。そこからは念願のヨーロッパチャリ。行くなら自転車しかないと思っていたヨーロッパについに足を踏み入れることになる。わくわくしてきた。

○読んだ本
この1週間で読んだ本で面白かったのは開高健の「最後の晩餐」。食べるの好きには是非。2ヵ所引用すると、

・思うこととやることのあいだには一歩の差しかなく、同時に万歩の差もあるが、思うことがなければやることはないはずだから、易牙はやるべくしてやっちまったのだと思いたい。(p109)
・“心の糧”という言葉は不用意に乱用されすぎて正体も形もわからないまでに手垢にまみれてしまったが、極限では食が、食談が、まさに、それだけが、心の糧となるのである。〈腹のことを考えない人間は頭のことも考えない〉といったのはサミュエル・ジョンソン博士だが、みごとに核心をついている。(p374)

「養老孟司の逆さメガネ」は教育に興味がある人向け。マアマア。気に行ったところは、

・シミュレーションが効かない状態がある」ということを、絶対に認めないんですよ。答えをいっときますが、そういう状態になったら、努力・辛抱・根性しかないんですよ、じつは。(p39)
・まじめで有能な人たちを集めると、困ったことに、なんとか悪条件を切り抜けてしまうということです。前向きにならいいんですが、後ろ向きの典型、紛争の後始末じゃないですか。切り抜けると、抜本的な改革ってできないんです。(p61)
・個性を伸ばせとか、自分探し。そんなの、あるわけないでしょ。だって探しているはずの当の自分がどんどん変わっていくんだから。(p132)

後、今までいろいろなところで見かけていた「Banana fish」という漫画が読んでみたら意外に面白くて驚いた。

よく見かけたけど手に取らなかった漫画。読み始めると地味にのめり込み全巻読破。展開にもっとメリハリがあれば良かったけど、充分に面白い。
「食」は僕の人生において最も大事なもの。開高氏の豊富な語彙による、食の表現と考察。まだ見ぬ食べ物に対し、人生でありつけるか分からない食べ物に対し、わき出す涎を何度も飲み込みながらこの本を読んだ。美味しいものを求め続けよう。世界を旅している内は貪欲にその国のものを喰らおう。
思ったより気になる部分多し。教育において、根本となる部分の議論が欠けているというのは、共感。一体どういう人を育てるための教育なのか。それが明確でないのに、方法論は語れない。
途中でダレた。が、最後まで読破。熊との争いまでは楽しく読んでいたけれど、狼あたりから飽き気味に。なぜか聖闘士星矢を思いだしたのは僕だけか?

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