「美味しい物を食べているときは、人生の最も豊かな瞬間である。」
広東料理に種別される広州の食の中ではまったものがある。それは飲茶。ヤムチャと読むこの2文字は、お茶を飲みながら点心を食べる、という食のスタイルを表わしているのだと思う。清時代から発達したスタイルらしく、朝にお茶を飲みながら会話を楽しんだり新聞を読んだりするものだったようだが、今では昼や夜にも提供する店が増えている。
温かいお茶を味わいながら出来たての点心を幾らかつまんでいくのが美味しくて仕方がない。朝はやや値段が安いということと、1日を優雅に迎えられえるということで、飲茶を朝に食べに行くのが日課になってしまった。
完全にはまってしまいビザが切れるぎりぎりまで広州に滞在することになった。結局7泊し、毎日違う店に行ったので7件以上は飲茶食べ歩きをしたことになる。最終日は2件行ったりと、兎に角いろいろな店でさまざまな点心を食べた。
回った中で最もコストパフォーマンスが良かったのが蓮香楼という老舗。こちらはお茶も、点心も、サービスも、どれも非常に高いレベルだった。唯一2回行った店である。
点心にランクがあり、中点7元(約90円)、大点9元(約120円)、特点12元(約160円)、といった具合である。今回食べたのは焼売が特点でそれ以外が大点。お茶も合わせて44元(約570円)くらいであった。僕の旅の1食としては高いのだが、はっきり言ってうますぎるので全然気にならなかった。ブログを書いていてまた食べたくなった。
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