ベトナム人が道沿いで話している姿をよく見かけた。これはベトナムだけでなく東南アジア全般がそうであった。日本を含めて社会が発展した国ほど、道端で話すということが減りカフェなどの店に入るようになる。道路脇のベンチや公園、家の前に机と椅子を出しての団欒を見かけると、なんだか心持ちが豊かな感じがして僕は好きだ。
どの国を巡ったって、見ていて面白いのは「人」だと思う。どんな面構えをしていて、どのように顔をしかめて、どのように笑うのか。言葉遣いや服装、仕草や持ち物、1人1人それぞれ個性があるのは勿論なのだが、国によって、民族によっても顕著に違いが出る。道端を歩いているときに、人が集まっていくとついつい覗きこんでしまう。彼らは一体何に興味を持っているのかなと。
ちらほらと見かけた人だかり。だいたい5人から10人くらいが視線を下に向けて何かを見ている。そちらを見に行ってみると、
青空の下でトランプをしている3人を囲むように8人程度の男たちが様子を眺めていた。僕も混ざって一緒に見ていた。ゲームのルールが分からん。
こちらは中国将棋。これも対局者よりも圧倒的にギャラリーが多い。見つめる視線は皆真剣である。
公園に行ったときにも人が集まっていた。見に行くとセパタクロのような足を使ったスポーツをしている。蹴っているのはサッカーボールではなく、バトミントンの羽根を大きくしたようなもの。そこらへんのおっさんがやっているにしてはやけにうまくて、しばらく見入ってしまった。
自転車を横に置いて見学している僕と多くの荷物を括りつけた自転車の方をじろじろ見られることもあるんだけどね。
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