自転車のフォークとフロントキャリアを固定するダボ穴が折れたので溶接してもらえる場所を探していた。バイクや自動車工場なんかに持っていけばいいんかな、と町できょろきょろしながら探す。するとゴーグルつけているおっさんが火花を散らしているバイクショップがあった。ここか!?と自転車を持って訪ねた。
火花を散らしている現場ではなく店の方に行ってみると、制服姿の青年がどうしたんだと言った様子で会釈してくる。自転車の問題の部分を指さして見せると、任せなと目で伝えてきた。彼が自転車を工場の方に引いていき、ゴーグルをつけているおっさんにタイ語で何かを伝えた。
おっさんはこんなんノープロブレムだぜ、とさっきまでやっていた作業を一旦やめ、自転車の折れたダボ穴とフォークの間で火花を散らした。ほんと一瞬の出来事。
くっついた!!!!青年と出会ってから溶接完了まで5分くらいだと思う。感謝感激でありがとうを連発した。
「幾ら払えばいい?」
と僕。
「フリーでいいぜ。」
と青年。
ま・じ・で・す・か!?
「ノープロブレムだぜ。にーちゃん良い旅続けなよ。グッドラック!」と笑顔で親指を立てている青年とおっさん。惚れた。
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