自転車で旅をする、とは孤独な行為なのかもしれない。自転車に乗っているときというのは、良い捉え方をすれば自由、悪い捉え方をすれば孤独、である。自転車を漕ぎながら会話をすることはなかなか難しいし、今回の僕の旅はそもそも1人で移動している。移動する日はだいたい4時間~6時間くらい自転車に乗っていた。では、その間何をしているのか。
乗っている時間は考え事とか幾らでも出来るような気がするが、実はそんなことはない。考える、というのは意識しないと出来ないことで、長時間やっているのは結構しんどいのだ。意識せずに自転車を漕いでいると、だいたいはスピードメーターと睨めっこしながら、今日の速度は遅いなと思えば、その理由を考えたり、このペースで漕ぎ続けると今日のゴールはあそこらへんで、着いたら何しようとか、そんなことが頭を駆け巡る。上り坂がくれば、右、左、右、左、と踏み込む足をただ数えたり、自転車がスピードに乗れば気持ちいいな~、なんて他愛もないことを思うのだ。
そんなのが通常だけれど、体と頭が元気なときは考え事や妄想にふける。これもしょうもないことを思考していることが多いけれど、たまには将来どうしよ~とか真剣に思い悩むときもある。それでも1時間もすれば集中力は切れて、スピードメーターと景色を見ながら頭を流れゆく想いの渦を、特に処理もしようとせずに流れるままにしておく。そんな状態を何時間も続けていると、退屈という感情が生まれる。そんなときに非常に有効なのが「音楽」なのである。
自転車に乗っている人が音楽を聴くとなると、ウォークマンやipodなどの携帯音楽プレイヤーを使うのだが、自転車とイヤホンの組み合わせは危険である。主に視覚と聴覚で危険を察知するのに、片方の機能を停止することになるのだから。片耳だから大丈夫なんて人もいるが、僕は止めた方がいいと思っている。海外をツーリングするならスピーカーを持って、音をまき散らしながら走るのが最高である。どうせ人などほとんどいない。
今回僕が持っていったのがappleのipod shufflerとvictorの携帯スピーカー。
売り上げランキング: 895
このスピーカーがヒットで、6ヶ月間ダートを含む道を走っても壊れなかった。軽い、縦長の形状が荷物に詰めやすいといった利点に加え、一番良いところは電池を入れても入れなくても音楽が流せるところ。走っている最中は単4電池2本を入れて音量を上げないと聞こえにくいので、電池を使って音を流す。テントでは電池を使わなくても、十分な音量で再生することが出来るので電池の心配をしなくていい。どちらも対応していることは非常に便利。
電池の持ちも良く、エネループで6時間は持つ感じだ。フロントバックにipodとスピーカー入れて聞いていた。自転車旅に持っていくスピーカーとしてなかなか良いと思う。おすすめ。
コメントを残す