3日走らなければ次の町に着かないときだってあった。その間はもちろん風呂なんぞはなく、野外での生活と体内から発散される汗によって体は汚れていく。タオルを湿らせて全身を拭くことは出来るが、シャワーを浴びるのとはわけが違う。清純派アイドルだって、この生活をしていれば少々臭うかもしれない。そんな環境で僕の体が清いと言い張る方がおかしな話。
で、次の町までの間の宿泊はどうするのかというと、もちろんテントを張ってキャンプするわけで、夜が冷えれば寝袋は必要。寝袋は自転車世界一周用にまあまあのものアメリカで購入した。mammotの最高-18℃対応のダウンシュラフで総重量は1kgを超える。テントの中でエアマットを広げ、その上で寝袋に包まる。寝袋の性能に対して気温が高いときは暑い。ファスナーの開閉でしか温かさの調整が出来ないので、衣類で調整することになる。
暑いときは寝袋を敷いて、その上で半そで半パンで寝るときもある。汚れた部分を露出させていれば寝袋も汚れるし、服だって必ずしもきれいとは限らないので、だんだん寝袋は汚れていく。仕方のないこと。見た目が汚くなるのはまだいいとして、って全然よくないんだけど、だんだん臭うようになってくる。これが問題。頻繁に使うものだけあって不快なのだ。
洗えばいーじゃん、ってな話はあるけれど、ダウンという素材は洗うのが面倒なのだ。旅の最中に「洗う」ということを考えただけで、はぁ、って感じだし、「乾かす」ということがもっと大変なのだ。今まで買った中で最高の性能と価格(それでも2万強だけれども)なので、洗うならちゃんと洗いたい。そんなんだったので結局は、、、問題の先送り、をした。
そうしたら日本に一時帰国することになったので、最先端の国ジャパンで洗うしかないでしょ、ということに。そいで、中南米から帰ってきたときに寝袋を洗ってみた。
ネットで洗い方を調べて、まず「NIKWAX LOFT ダウンウォッシュ」というダウン用の洗剤を購入。
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でダウンシュラフを風呂場に持っていき、水を張った浴槽に洗剤と一緒に入れる。鼻歌歌いながら足でふみふみすると、水が茶色に!こりゃあすげえや。その後に10分程漬け置きして、屋外に影干しする。ちょくちょく見に来て、固まっている毛をほぐした。昼から夕方まで干していたが乾かないので、室内に干して扇風機2台回して風を当てる。
飼っている猫が部屋に入らないように注意しつつ、毛をまめにほぐす。結果完全に乾くまでにかかった時間は、、、
2日!
今回は、愛着のある道具だし、時間もあったので自分で洗ってみた。が、3,4000円でクリーニングに出せるようなので、その方がいいかも。大変だった。
これを毎回やっていたら大変なので、cocoonのシルクのインナーシーツを買った。シーツを洗うことなら旅の最中にもそれほど億劫ではない。ユーコン川に持っていって早速使ってみたところ、肌ざわりが良くておすすめである。
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