メールを確認していると、懐かしい男から連絡があった。南米大陸の一部を友に自転車で走ったスロバキア人のロランドだ。そのメールの内容は、gabiというスロバキア人の友人が東京に3ヶ月ほど滞在しているので会ってあげてくれないか、というもの。いいよ、と伝えると追うようにgabiから連絡があった。しかしそのとき僕は東京にいなかったので、東京に行くことがあったら会おうと伝えていた。
左がロランド。スロバキアの国旗を掲げている。
2010年7月26日。成田からバンクーバーに飛ぶ前日は東京に滞在しており、gabiと会う約束をしていた。一番の問題はgabiも僕も携帯を持っていないことで、gabiが通っている語学学校の近くで待ち合わせをしたものの、会えるかどうか心配だった。事務的なやり取りだけで、年齢なんかも全く分かっておらず、ロランドが40歳くらいなので、そのくらいの年齢の男だと思っていた。
待ち合わせ場所で40歳くらいの外国人の男がいたら声かければいっか、と気楽な気持ちで行ったら、そんな人は見当たらない。いるのは日本人と外国人の女の子。10分程待っていても該当する人物は現れず、外国人の女の子がきょろきょろしているのが気になった。まさか、、、と思うが声をかけるほどの確信もなく、持っていたノートにgabiと書いて掲げてみた。かなり恥ずかしかった、が、女の子が近づいてくるではないか。
あなたがtaka?と声をかけられ、はじめまして、と挨拶。性別と年齢くらい聞いておくべきだったと思った。
ちょっと歩いて、2時間ほどカフェで話をしてお別れ。世界一周で出会った人からこんな形で友人が増えることもあるんだな。ロランドともまた会いたと思いつつ、明日からのユーコンの旅ではどんな出会いがあるだろうかと胸を膨らませた。
gabi。日本語の勉強をするために日本に来ていた。
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