一人旅について

ずっと憧れていた。「1人」で旅をすることに。

大学に入ってから旅に、特にアウトドアにのめり込んだものの、1人で旅をすることはほとんどなかった。いつでも付き合ってくれる仲間がおり、非常に恵まれている環境だった。行く先を計画し、仲間を誘い、共に数日間、長いときには数十日間の時を過ごすことはこの上なく楽しかった。また、仲間に誘われ、そのプランで旅をすることも新しい発見があり面白かった。

自転車ツーリング、カヌーツーリング、登山を中心とした旅では時としてしんどい時間もある。しかし皆でいればそれを笑って過ごすことが出来たり、また経験を共有することで喜びが倍増する。そうやって仲を深めた仲間はかけがえのない友となった。このようなグループでの旅は時間が自由に利く学生時代でないと難しいと思っていたので積極的にやっていたという理由もあるが、実際1人で旅をしたときに寂しさを感じたことの方が大きい。

四国の仁淀川を1人でカヌーで下ったり、インドを10日程放浪したとき、何かが物足りなかった。しかし、それは長くても10日程の経験であり、それ以上の期間を1人で旅をしたら、何かが見えるのではないかと感じていた。

僕は本を読むことが好きで、年に100冊は読んでいる。その中で旅行記が占める割合は少なくない。熟練の旅人ほど一人旅を推奨し、一人旅こそが旅の醍醐味だと言っているような気がした。実際は彼らと同じような旅を同じ時期に同じ期間で行ける人などそうそう見つからないから一人旅にならざる得ないのだと思うが、それでも彼らの文章を読み、体験を想像し、一人旅に憧れを抱き続けてきた。

今回の世界一周をするのに「1人」で旅を始めることに拘りがあったし、そこに不安と期待が入り混じっていた。途中で飽きる可能性も考慮し、行きたいところから向かうようなルートにした。

現実に旅を始めて129日目を迎えた今の気持ちは、
一人旅の「自由さ」 「出会いの多さ」 「責任の所在の明確さ」が心地よくてたまらない。

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