自転車世界一周旅行の動機

「行かずに死ねるか!」
自転車で世界を回った石田ゆうすけ氏の著書の題名。
この言葉はまさに僕の心を表している。

高校のときにオーストラリアに1年間留学した。
25歳の韓国人と27歳に台湾人とホームステイ先で同居し、毎夜語り合った。
2人は徴兵された経験を持っており、訓練中に友人を亡くしている。
つたない英語でそのときの感情を語った彼ら。
その話は17歳の僕にとって心を揺さぶるものであり、死というものを意識し始めた。
それ以降死について考えることが多くなった。

人は死ぬ。生まれたときから死に向かっている。
明日死んでもおかしくないのだ。
いつ死を迎えても笑顔でいられるように、悔いを残さない人生を送りたい。
そのために自分の心に正直に生きる。
今を精一杯に生きる。

自転車で日本一周をしたときに、次は世界だと思った。
一生のうちにいつか世界一周に行こう。
ふと頭をよぎる。いつかっていつだ?

大学卒業後に不動産会社に就職した。
仕事はそれなりに面白く、会社に大きな不満はなかった。
しかしこのまま会社で仕事を続けて、いつ世界一周に行くのだろう。
定年後?50歳?40歳?
何か違う。
だが僕がイメージしている旅はもっと若い時期の旅。
無知で貧乏で無防備な旅。
己の力を試すような旅。
それに気づいたとき改めて自分の状況を確認した。
世界一周に行くという選択肢がある。
世界には経済的な面やパスポートの関係なんかで生まれたときから世界の国々を回ることが難しい人がいっぱいいる。
また日本にいても家庭を持ったりすれば行くことのハードルは高い。

今なら行ける。
いや、今しかない。
その想いが心に降りてきたとき、覚悟が出来た。
行かずに死ねるか!

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