[マレーシア旅行記]3.シンガポールに友人に会いに行ったら一言「来なくても良かったのに」

マラッカで1泊し、翌朝にシンガポール行きのバスに乗った。バスを待つもののぎりぎりの時間になったため、タクシーで移動。タクシー代20リンギット(約600円)は、バス乗り場にいた3人でシェア。

慌ただしいスケジュールなのには理由がある。

さかのぼること数日前、フェイスブックに

「マレーシア行きの航空券が往復1万円だったので、マレーシアに遊びに行ってくるぜ。おすすめの場所教えて!」

と書き込んだ。

その返事の中に、

「シンガポールで働いているので遊びに来てください!」

というものがあったのだ。

その返答の主は、僕が自転車世界一周しているときに日本からネパールまで遊びに来てくれたなべちゃん。エベレストベースキャンプに一緒に登った後、食中毒で入院して日本へ帰って行った。

そんななべちゃんからお誘いを受けた以上、行かねばなるまい。なべちゃんが都合がつく日は僕がマレーシアに滞在する1週間の間に1日しかなく、その日に合わせて動いた。

そのおかげでマレーシアの行きたいところにすべて行けなくなったのはここだけの話。

マラッカからシンガポール行きの直通バスに乗り、昼過ぎにシンガポールへ入国した。なべちゃんの仕事が終わるのが18時だったため、待ち合わせまで時間がある。幸運なことに、バスで会った仲良くなったシンガポール人が案内してくれるという。

「イッツ マイ プレジャー!」

と、僕にお金を出させてくれない。というかATMでお金を引き出させてくれないため、移動費から食事まですべてご馳走になった。

[マレーシア旅行記]3.シンガポールで1円も使わずに過ごした話 (3) [マレーシア旅行記]3.シンガポールで1円も使わずに過ごした話 (4) [マレーシア旅行記]3.シンガポールで1円も使わずに過ごした話 (5) [マレーシア旅行記]3.シンガポールで1円も使わずに過ごした話 (6)

そしてなべちゃんとはネパール以来3年ぶりの再会!!スーツ姿が新鮮だった。

久しく会ってなかったので込みあげる感動を味わっていると、「ジョホールバル行きました?」と聞かれる。

「いいや、マラッカから直接来たよ」と答えると、なべちゃんから衝撃の一言が。

「ジョホールバル行ってないなら来なくても良かったのに。というか僕だったら来ませんね!!」

えええええ!!!???

ネパールまでわざわざ来てくれたなべちゃんに会えると思っての行動が全否定!!

いや、すでにね、多くのマレーシア人に、せっかくマレーシアに1週間の旅行で来たのになんでシンガポール行くんだ?って言われたよ。ましてや僕はシンガポールに行ったことがあり、マレーシアは初上陸。マレーシアを満喫したいところである。

それよりも大切なものがある!と優先順位をつけたものの、全否定。面白すぎる。

しかし改めてフェイスブックのやりとりを見ると・・・

[マレーシア旅行記]3.シンガポールで1円も使わずに過ごした話

「ジョホール来るならシンガポール寄ってくださいな」

あらま。完敗、いや、ここは乾杯!

[マレーシア旅行記]3.シンガポールで1円も使わずに過ごした話 (7)

そしてなべちゃんがビールも、ご飯も、宿も、シンガポール出る交通費まで負担してくれたため、結局シンガポールでは1円も使うことはなかった。

マレーシアの行きたいところに行けなくても、なべちゃんと会ったり、良き出会いがあったりして、十二分に楽しいのである。出会いこそ旅だ。僕はもうそれを知っている。

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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。