シリアの化学兵器とNHK総合の週刊ニュース深読みと小松左京の復活の日

NHK総合で毎週土曜の午前8:15~9:28まで「週刊ニュース深読み」という番組が放送されている。

・週刊ニュース深読み

友人が編集に携わっている番組ということを知り、9月21日放送のシリアの化学兵器の深読みを見た。

どうなる?シリア 化学兵器はなくせるか

アメリカによる武力行使の直前、急展開を見せたシリア情勢。大きな焦点となっているのが化学兵器の廃棄だ。化学兵器は「貧者の核兵器」と呼ばれ核よりも開発が容易なため、国際条約で使用などが禁じられている。しかし北朝鮮やエジプトなど未加盟国がある上に、テロ組織への拡散も懸念されている。1世紀以上も前に開発され、その後も被害をもたらし続ける化学兵器。なぜなくならないのか、どうすればなくせるのか、深読みする。

化学兵器についての己の理解が乏しいことをよく理解させられる内容だった。番組を見たあとに改めてwikipediaで見てみると、wikiの方もよく整理されている。

wikipediaの化学兵器

化学兵器は、NBC兵器の一角“C”(Chemical)をなす大量破壊兵器のひとつである。一般的には毒ガスとして知られるが、常温下で気体であったり高い揮発性を持っていたりするものばかりではなく、液体が噴霧された霧状の状態で効果を発揮するものも含む。今日の「毒ガス」兵器と呼ばれる物は、常温下に於いて液体(粘度の高いものを含む)の物が多い。マスタードガス(イペリット)やサリンやVXガスなどが著名である。

兵器としては以下のような「長所」を持つ。

防護装備の不十分な目標に対しては、一度に多数の死傷者を生じさせられる。(大量破壊兵器)
核兵器に比べると、開発や生産が技術的に容易である。
心理的効果が高く、敵兵に恐怖心を与える。
火薬使用量が少なく、通常弾薬の生産と競合しにくい。
種類によっては殺傷効果に持続性があり、敵の進撃経路を継続的に限定できる。

他方で、次のように兵器としては運用が限定される「短所」もある。

散布状況が天候や風向きに左右されて効果が予想できず、味方や非戦闘員(民間人)に被害を与えかねないこと。
現在では戦線の歩兵はガスマスクを携行し、車両は対NBC兵器装備を備えているのが普通なので効果が薄いこと。
大量生産するにはある程度の化学工業水準を要すること。特に第一次世界大戦頃では、量産能力のある国は限られた。
被害者に障害が残ること。
環境被害があること。特に持続性がある種類のもの。
化学兵器による報復を招く恐れが高いこと。

化学兵器禁止条約という1993年に署名され、1997年に発効した多国間条約がある。

化学兵器の開発・生産・貯蔵・使用を全面的に禁止するとともに、すでに存在する化学兵器および化学兵器生産施設を条約発効ののち原則として10年以内にすべて廃棄すること、一定の設備を持つ化学産業施設に対する検証措置をおこなうこと等を定めている。また、既存化学兵器の処分に関連して、1925年1月1日以降に他国領域内に同意なく遺棄した化学兵器については、遺棄国に処分に必要な費用や技術の提供を義務付けている。

2013年9月の時点で、190ヶ国が条約に批准あるいは加入している。ほとんどじゃん、と思ったけれど、そこにシリアは含まれていない。

こんな流れだろうか。

1.化学兵器(大量破壊兵器の1つ)は危ないから使っちゃだめだよね~

2.化学兵器禁止条約を結ぼうぜ!

3.シリア「俺っち入らねーよ、イスラエルが核兵器を持ってるかもしれねーし」

4.シリアでドンパチ開始

5.世界「シリアが化学兵器持ってるってよ」

6.米国「ぶっつぶす!」

7.ロシア「いや、穏便に行こうぜい」←今ココ

核兵器、化学兵器、生物兵器はNBC兵器と呼ばれている。それらを保有する国がいくつもあり、人類が何度も滅亡する量の兵器がある世界で、それらが使われずにいるって奇跡だよね。人間がそんなに理性的だとも思わないので、いつか再び使われる日が来る気がしてならない。

核兵器を使われた唯一の国として、サリンがばらまかれた国として、日本はその恐ろしさ、おぞましさを世界にもっともっと発信すべきなのだろう。

今は亡き小松左京さんが書いた「復活の日」という小説がある。生物化学兵器が使われた世界を描いた物語。1964年に書かれたとは思えないほど色あせない作品なので、興味を持った方は是非読んで欲しい。

9月28日の週刊ニュース深読み

ちなみに明後日9月28日の週刊ニュース深読みは異常気象についてだよん。

今夏の猛暑に豪雨。日本列島に異変ありと感じている方も多いのでは。 今月27日、世界の「気候変動」に関する最新報告書が発表され、 “温暖化が深刻化”“異常気象も増加する”と警告される見通しです。 専門家は近い将来、災害だけでなく農業や新たな伝染病など、暮らしや経済、 都市機能にまで大きな影響が出ると危機感を強めています。 温暖化という地球の病はどうなるのか?どう対処するのか?深読みします。







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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。