世界一周から帰国して1年:仕事や働き方・生き方について思うこと

一年前の今日、僕は自転車世界一周を終えた。南アフリカのケープタウンからドバイを経由し、関空へ帰ってきたのだ。

あれからもう一年。海外での旅生活と比べると、日本での時間の過ぎるスピードは随分と早いように感じる。仮に南アフリカからトルコに飛び東へ向かって自転車を漕いでいたら、そろそろ日本である。トルコからスペインはすでに走ったので、それと合わせてユーラシア大陸自転車横断となっていた。それに匹敵するような一年を過ごせたのだろうか。

世界一周をした時期を考える

帰国から一年を経て感じるのは、いい時期に世界一周に行くことを決断したということ。2009年11月、25歳のときに世界一周に旅立ったことは、僕の人生においてベストの時期であった。

世界一周に旅立つのに一番いい時期というのは、「自分が行きたいとき」であると考えている。その意味でベストな時期だったとも言えるのだが、28歳で帰国したあとにこうやって人生を模索しつつ一年が経過したことを考えると、25歳という予想以上に早い段階で旅立ったのは良かった。

28歳に旅立って同じ手順を踏んだならば、現在32歳である。29歳である現状とは心境が違ったであろう。28歳で旅立つならば異なる考えで、異なる旅をし、帰国後も異なることをやっているはずなので一概には言えないが、早く行って損はなかった。

25、26歳くらいというのは世界一周に旅立つのに最もよい時期の1つなのは間違いない。深夜特急でおなじみの沢木耕太郎が旅立ったのも26歳だし。

学生のうちに休学して世界一周に行けば就職のレールから外れずに済んだのにね、と言われることもあるが、一度社会に出たあとだからこそ学生時とは違う視点で世界を見れた。

先進国で生きている利を活かす生き方

会社を辞めたので、旅を終えたらどうやって生きていくかという悩みを抱えながらの世界一周だった。

世界一周の費用をざっくりと計算する方法でも書いたように、僕の世界一周は全て込みで一日3200円だった。月額10万円ほど。遊び続けて月額10万円で生きていけると考えると、コストパフォーマンスは抜群である。

その事実を踏まえたとき、「場所を選ばずに月額10万円稼げる体制を作れば、いつでも海外で生きていける」という発想が生まれた。月10万円の収入で日本で暮らしていくことは厳しいが、海外ならば可能な地域はいくらでもある。例えばタイでは平均月収が4万円ほどなのだ。10万円あれば生きられることは明白であろう。

上記のアイディアは、なにがなんでも海外に行きたいという希望ではなく、その状態になれば人生の自由度が大幅に高くなると思考回路だ。

例えば、世界二周目をすることだってできるし、海外ビジネスを興しに行くことだってできる。日本で生活するにしても月10万の+αがあれば仕事の選択肢が増えるし、田舎で暮らすこともやりやすい。随分と動きやすくなる。

その発想を頭に置いて試行錯誤しているのが今なのだ。

日本は意外にローコストかもしれない

海外でリーゾナブルに暮らす案を頭に置いているけれど、僕にとって日本は意外に安いという事実にも気付いた。

日本は世界でも物価が高い国の1つである。さきほど書いたように、月額10万円で暮らせる国はいくらでもあるけれど、日本では難しい。ただし、僕の趣味を考えると日本だからこそローコストで収まっている支出がある。

世界一周しているときに渇望したものとして、日本食、日本語の本漫画が挙げられる。日本食を海外で食べられる場所は多くないし、味もいまいちの場合が多い。質を求めれば日本より値段が高くなってしまう。その日本食が毎日3食食べられるという奇跡の国日本(当たり前だけど)。海外で日本食を毎日3食食べることを考えたら、食費は決して高くない。

日本語の本も海外では手に入りにくい。今でこそ電子書籍が普及しはじめているので、読みたい本が読めないストレスは減るかもしれない。ただ、日本にいると図書館で借りることで無料なのよね。本屋での立ち読みも許されているし。月に10冊本を買ったら月10000円くらい加算されることになる。

漫画も同様で、手塚治虫のなどは図書館で借りられるし、友人から借りたり、漫画喫茶等々で、だいぶコストを抑えられる。読みたい分をすべて電子書籍で買い始めたら、月いくらかかるのか。結局我慢することになるのだ。

上記のような僕の趣味を考えると、海外生活を楽しく送ると結構な費用が余分にかさむ。日本で生きられるなら日本で生きてゆく方が満足度が高そうなのである。家族や友達が身近にいることも、もちろん含めてね。

最後に

生き方を問われながら日本で過ごした一年。その間に東京と三重で世界一周の講演会をした。アンケートを見る限りでは好評だった。希望があれば話しますので、コメントやツイッターで連絡下さい。

では、世界一周の写真を幾つか紹介して終わりにします。写真にマウスを置いておくと、場所の説明が出るよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。