海外旅行の両替のコツ[タンザニアとマラウィのひどい国境]

マラウィの貨幣であるクワチャの価値が下落し続けており、1ドルが約180クワチャという公式レートとはかけ離れた実態が出来あがっていた。実態とはつまりブラックマーケットのことで、僕が入国した2012年4月18日では1ドルが300クワチャ弱。公式レートの6割の価値しかない。

僕は前々日にタンザニアのムベヤで両替をした。クワチャの購入レートは1クワチャが5,5タンザニアシリング(約2.75円)。ちなみにタンザニアの両替屋は闇ではないので、ブラックマーケットというのはマラウィ内のみのことになるのか。周辺諸国は公式レートなど気にしていない、と。クワチャ紙幣の最高額が500クワチャなので、30000クワチャ(9000円弱)を買った僕は札束を手にし、なんだかリッチな気分であった。

事前に得ていた情報では、マラウィとタンザニアの国境にうろつく両替の人の評判がすこぶる悪かった。桁数である0の1つや2つ平気で誤魔化すというし、マジシャンのような奴ばかりだと言う。だからこそ事前にタンザニアで両替をしたのだ。ATMはあるのだが、公式レートでのキャッシングとなるのでやりたくなかった。ブラックマーケットでの両替も出来れば控えたかった。

国境を走り抜けるとき、多くの両替を生業にしている人が話かけてくる。10000タンザニアシリング余っていたこともあり、レートを聞いてみると1クワチャが8.5シリングだと言う。ぼるねえ。ムベヤでの 5.5と比べると詐欺のような価格。彼らは一様に公式レートだ!!と叫ぶ。こんなコミッションをとれたらぼろ設けだよな。でも、レートを知らなかったら換えてしまってもおかしくない。

ここで1つコツがある。もしもレートが全く分からなかった場合、逆の価格を聞いてみればいいのだ。クワチャが余っていてシリングが買いたい、とかね。何人かに試してみたところ、

(1) 1クワチャで5シリングだと返してきた人
(2) その交換は出来ないと言ってきた人

の2つに分かれた。(1)の場合、1クワチャを買うときが8.5シリングで売るときが5シリングと差があり過ぎるので、コミッションが高すぎることに気付くだろう。間違いなくぼろうとしている。(2)の場合、怪しんだ方がいい。両替商とは通常は両替を繰り返すことで儲けを得ていくはずなのに、片側が交換不可の意味を。あまりにふっかけているから言わない方が得策との判断だろう。

これで中値が分かるわけではないが、少なくとも売値と買値のレートの間にあることは分かるし、ぼられる可能性も随分とへると思う。ブラックマーケットがなくたって使えるワザである。

<タンザニアのムベヤから国境を越えてマラウィのカロンガ(Karonga)までの写真>


シンデチャイニーズレストラン、とある。「死んで!」とはただごとではない。


路上の服売り。


雨が降ってきた。下り道なのに視界と路面状況が悪く、ゆっくりと下ることに。残念。


雨宿りしたレストラン。

 

タンザニアカラーの制服を着たこどもたち。

トゥクユ(Tukuyu)のちょい手前の宿。居心地良し。

シャワートイレ付の部屋が10000シリング(約500円)だったかな。wifiなし。LUPEMBE GUEST HOUSE。

タンザニアとはここでお別れ。次の写真からマラウィ。


give me moneyの洗礼。子供たちは走って追いかけて叫び続ける。8人連続。


豚を自転車で運ぶのか。鶏は何度も見たけど、豚は初めて。


200クワチャ(約60円)。


車通りがほとんどなく、自転車天国。


話かけてきた女の子。


Soboはマラウィのジュースかな。ケミカルっぽい感じがしてあまり好きではない。

カロンガまでもう少し。







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