モーリタニアとモロッコの地雷が眠る危険な国境

モロッコ(西サハラ)とモーリタニアの国境へやって来た。朝9時に開くゲートの前には50台を超える車両が列をなしている。自転車の僕は歩行者と同様に扱われたために、車両の最後尾に並ぶ必要はなかった。だが手続きが進むスピードは異様なほどゆっくりしており、モロッコ側を出国出来たのが10時40分。大概の国ではスタンプを押すだけなので5分で終わる手続きにえらく時間がかかった。

そこからモーリタニアの入国手続きをする管理所までは3km程の緩衝地帯がある。空港でいえば免税店があるどこの国にも属していない場所。勿論免税店とかがあるような雰囲気ではなく、道を外れると地雷があるので注意しなければならない。どちらの国にも所属していないところが舗装されているわけもなく、車の轍からはみ出さないように自転車を押し進める。

ところどころに放置されている廃車は地雷によるものだろうか。今でも道をそれて走った車が地雷で吹き飛ばされることがあると聞く。国境というのは概して治安が悪いことが多く、出入国手続きは毎度緊張するのだけれど、今回の国境は今までとは違う緊張感だった。すさんだ雰囲気の漂う、殺風景という言葉が相応しい3kmを1時間弱で抜けた。

モーリタニアの入国手続きを終えたところで、モロッコの出国手続きで知り合ったフランス人と鉢合わせる。その日に向かう予定のヌアティブに住んでいる彼の家に招待されたので、お言葉に甘えてお世話になることにした。そこで今後の予定変更を余儀なくされる不穏なニュースを聞いたのである。

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国境が開くのを待つ車たち。

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人生で始めてガーナ人と出会う。

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モロッコ出国のスタンプを押してもらう場所。遅々として進まない。

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大勢がごったがえしていたので順番も何もないのかと思いきや、パスポートが代わりにちゃんと並んでいる。

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国境の間の緩衝地帯。

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廃車がところどころにある。

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轍から外れないように進んだ。

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3km程先に見えたゲートがモーリタニア側の国境。サハラ砂漠縦断は残すところ3分の1。







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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。