平和ボケした日本人の女の子

友人とバンコクをぐるぐる回っているときのこと。ナイトマーケットに行くとビールタワーを囲んで飲んでいる5人組がいた。ビールには目がない僕らは、もちろんビールタワーに目を奪われた。すると5人組が一緒に飲もうぜ、といった感じで手招きしてくる。顔を合わせた僕らはビールの魔力に惹きつけられるように5人組に近づいた。

平和ボケした日本人の女の子

その5人組は4人の男と1人の女。屈強な欧州系の男共に囲まれるようにアジア系の女の子が1人。なんだか日本人っぽいと思ったと同時くらいに、その女の子が「良かった~。」と日本語で話しかけてきた。

皆で乾杯をして、簡単な自己紹介をした後、「良かった~。」との意味を女の子に事情を聞いた。簡単にまとめるとこんな感じ。

・女の子は今日の17時ころにバンコクの空港に着いた。
・そこで市内へ行くバスを探していると1人の男に声をかけられ、案内してもらって一緒に市内まで来た。
・1人の男は 友人と会うためにタイに来ており、女の子も一緒に彼の友人と合流する。
・ そしてその彼と彼の友人たちと飲んでいる最中。

ちなみに僕らが会ったのが午後10時過ぎ。不安だったのだが帰るタイミングを失い、酒をあまり飲まないように気をつけながら彼らと一緒にいるとのこと。そんな状況の中で故郷の地を同じくする日本人に会えて安心したという意味らしい。

その行動、

危なすぎでしょ!!!!

僕が旅をしている感覚で言わせてもらうと、危機感なさすぎ。ちょっとそれはイカンでしょう、と伝える。女の子の方も自覚はあったようで、そうだよね、そうだよね、と反省気味。

彼女をこのまま彼らと一緒に行かせることは出来ないので今日は僕らが泊まっている宿に連れていくことにした。やけに少ない荷物について尋ねると、、、

・男が泊まるホテルに荷物を置いてきた。
・そのホテルの名前も場所も分からない。

というではないか。

おーい、ちゃんと危機管理出来てますかー??何されても文句言えませんよ。

店を変えてクラブに行こうという話になった段階で彼女は僕らの宿に来ることになったと伝える。案の定一悶着あったが、トゥクトゥクで男共が泊まるホテルに行き彼女の荷物を回収して、タクシーを捕まえて僕らの宿に戻った。日本男児として日本の迷える女の子を助けないわけにはいかんでしょう。ほんと、なんとかなって良かった。

もちろん男共が悪い奴だったかなんて分からないし、世の中の大半が良い人なのは確かだと思う。でも、簡単に信じすぎたらまずいよね。言葉は通じない・土地勘もない異国の地の初日にして、彼女の行動は無防備すぎで恐ろしかった。優しそうな顔をした彼女は、きっと温かい人たちに愛されて育ったんだろう。しかし、もっと警戒心を持って行動して欲しい。彼女が無事に旅を終えることを願う。

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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。